【感想・ネタバレ】小説 紫式部のレビュー

あらすじ

2024年大河ドラマは紫式部!

名作『源氏物語』の作者が直木賞作家の手によって等身大の女性として鮮やかに蘇る。

時は平安時代――。藤原家に生まれた香子は、一人の女性として悩みながら、物書きの才能を開花させていく。
彼女はいかにして「紫式部」となったのか。そして『源氏物語』の執筆の陰にある彼女自身の物語とは……。
時の権力者道長との関わりなど、小説ならではの展開の中に実像を追う。

作中に登場する人物たちが織りなす和歌にも注目!

「紫式部は歴史に残る大作『源氏物語』の作者である。わが国物書きの最高峰の先達と考えていた。
いつかは始祖紫式部の生まれ育ち、生き方について書きたい、と思うようになっていたのである」(「あとがき」より)

解説に、中山義秀文学賞や新田次郎文学賞などで注目の作家・奥山景布子氏が特別寄稿!

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Posted by ブクログ

大河ドラマ「光る君へ」を観て(途中からだけど)興味が湧いて購入。
作者の三好京三は直木賞作家です。

「源氏物語」を執筆した紫式部の半生が内容となっいます。当時の歌と共に話しが進み、源氏物語が完成するまでが描かれています。

紫式部の恋愛や、男性に翻弄される姿がリアルで、作者が男性だからこんな暴力的な描き方だと嫌な気分になる箇所もありました。

解説を読むと、「目を背けたいほど」とあり。けれども「紫式部の心底に、こうした人には言えぬ深い傷があったというのは、肯ける考察である」と続き、経験なくして小説は書けないのも事実かもと納得。

背景や歴史を噛み砕いて説明しているため、とても読みやすいです。いつかは源氏物語を手に取りたいと思わせる一冊でした。

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

紫式部といえば「源氏物語」。源氏物語といえば「紫式部」。「源氏物語」は学生の頃、国語の授業でも学んだこともある言わずもがなの古典作品。じゃあ、その著者である紫式部ってどんな人?どんな人生を歩んで、何をきっかけに「源氏物語」を書き始めたの?となるとサッパリ(しっかり勉強して知っている人はいると思うけれど)。
ちょうど林望さんの『謹訳 源氏物語』を読み始めたところだったので紫式部を扱った小説を一緒にひも解くと理解が深まった(ような気がする)。
来年の大河ドラマの主人公でもあるし、予習を兼ねて、でもがっつり重厚な専門書でもなく小説なので手にとりやすく、読み進めやすかった。

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2023年12月07日

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