あらすじ
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水が涸(か)れ、弾が尽きる……
まさに“生き地獄”と化した凄惨な戦場を指揮し、
最後まで戦い抜いた栗林中将
米軍の戦死傷者数2万8686名は日本軍2万933名を上回った!
世界の戦史上、稀にみる死闘は、東京都内で行われた
――どうして、これほどの戦いを省みないのか――
「硫黄島の死闘から教訓を得て、今日に生かさなければ、それこそ栗林中将以下、守備隊二万人の死は無駄になってしまう」(本文より)
硫黄島の死闘が変えた戦後
「硫黄島の戦闘で日本軍が余りにも強いのを見て、アメリカはこんな強敵と戦争するのはもうごめんだと考えた。(略)硫黄島は、人類の戦史の中でかつて例のない果敢な戦いだった。戦後の日本にとってその戦果は非常に大きい。日本の繁栄に大変な功績を齎(もたら)したと言わねばならない。何故なら、この戦いの御蔭を持って本土決戦をせず、戦後の日本に圧倒的に有利な安全保障条約を結び、高度成長の繁栄を招いたからだ。神風はまさに戦後に吹いた」(本文より)
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Posted by ブクログ
本書は、2007年の「硫黄島栗林忠道大将の教訓」を改題・改訂したもの。
小室先生の本はよく新装されるのでありがたい。例によって飽きることなく読み切りました。
コンテンツを見ても、日本に有利になったポツダム宣言、神風は戦後に吹いた、硫黄島は日本経済の神様……などなど、これまで学んできた常識が吹っ飛ぶことが多かったです。
いつもながら小室先生の本からは歴史に学ぶことの大切さを思い知らされます。
Posted by ブクログ
小冊子ながら小室直樹節が健在。
有名な硫黄島の悲劇を教えられる。
栗林大将の辞世句は「散るぞ悲しき」を知っていたが
「野辺には朽ちじ」は知らなかった。吉田松陰のそれにちなんだものなのか。
小室はいまだ正当な大東亜戦の総括ができないわが国で生きた言葉で伝えることができる最後の識者だった。多くの作物が復刊されているのは、時代の要求に対して現代の識者が十分に応えられていないせいかもしれない。
Posted by ブクログ
小室直樹先生の新刊…
2010に逝去されてますが、一時よく拝読してました。
硫黄島の闘いにフォーカスして今の日本が抱える重大な問題点を浮き彫りにする名著である。