あらすじ
誰とでも気軽に話せて絶大な人気を誇る美少女・南野千夏。
彼女と知り合った高校一年の秋から、同姓同名のイケメンの陰で同級生から“二番”と呼ばれている僕の生活は変わり始めた。
「“二番”なんかじゃないし。……うちが初めてキスしたいって思うんだから」
南野とは学校以外でも会うようになった。
放課後はストリートバスケに一緒に行って、一緒にご飯を作って、二人だけの秘密を話して、触れあって。
独りでいいはずだったのに、彼女は僕を認めて、あいしてくれる。
だから僕も、それを返したいって思うんだ。
当たり前の願いが当たり前に尊いと気付く、青春恋愛小説。
さらに【電子特別版】は、巻末に書き下ろしエピソード付き!
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ラブコメ成分の摂取過多
いわゆるラノベではない小説では、登場人物の容姿が優れていることを出来るだけ直接的な形容詞を使わずに、言動やセリフ回しで描写する作者が多いが、この作品では、セリフでも脳内でも直接何百回も可愛い可愛いを連呼するので、非常に糖分過多でお腹いっぱいになりますが、可愛いという形容詞をたくさん浴びたい読者層には刺さると思います。自分にはかなり摂取過多でした。
主人公は容姿が優れていないだけで実はハイスペックスーパーマンで、お決まりの「学生なのに一人暮らし設定」を発動していますが、主人公に同情できる形で上手く作品内にその設定を取り込んでいるので、嫌みなく感情移入はしやすいキャラとして描かれています。
ヒロインは自身の容姿の良さを自認していてその前提で行動していますが、露骨な自慢はしないので、鼻につくことはありません。
ですが、可愛いは連呼させるくせに、それ以外の事物や感情をこの作者は非常に回りくどい表現で描くので、読みにくいまではいかないものの、その点は脂っこい感じです。(例:彼女が僕の隣を歩いている。→数か月前には思いもしなかったが学校の人気者で誰もが認める可愛さを持つ女性が並んで歩いている。みたいな。 ※あくまで例です)
この作者の作風なので否定はしないものの、文章力はさほど高くなく、著名な作家さんが書いたらおそらく半分の文章量で同じ描写ができたような気はします。
いろいろ書きましたが、レビュー評価の高さ通りにラブコメ特有の糖分をたくさん摂りたい方にはおススメです。