あらすじ
「ホンマでっか!?TV」出演の生物学者による痛快批評!! 家畜化の先に待つ阿鼻叫喚の未来、日本を蝕む病の正体と脱却の道を探る――一部のオオカミが、進んで人間とともに暮らすことで食性や形質、性格を変化させ、温和で従順なイヌへと進化してきた過程を自己家畜化という。そして、この自己家畜化という進化の道を、動物だけでなく人間も歩んでいる。本書は自己家畜化をキーワードに、現代日本で進む危機的な状況に警鐘を鳴らす。生物学や人類学、心理学の知見を駆使して社会を見ることで、世界でも
例を見ない速度で凋落する日本人の精神状態が明らかになる。南海トラフ大地震といった自然災害の脅威が迫り、生成AI、ゲノム編集技術といった新しいテクノロジーが急速に普及する今、日本人に待ち受ける未来とは――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
現代の日本人はシステムや権力に従順で、逆らわないことや意見を抱かず、社会のシステムに乗って生きることが最も心地良く安定した人生になるとのこと。確かに選挙の投票率は低く、政治的関心は薄い。目先の生活に直結する批判しか出来ず、国家や社会の将来について考える人は少ない。
むしろ何か意見を持つと、意識高い系と変な目で見られる兆候もある。そして大多数が求める(もとい、理解できる)低俗な娯楽や言動だけが賛同される。ユーチューブやSNSで日々発信されている大部分の内容が、筆者にはそのように見えるのだろう。
このような状態を精神的な自己家畜化が極まった状態と称し、自己家畜したヒトで溢れるこの国は「バラエティ番組」とのこと。なかなか痛烈な言葉で指摘している。我々はローマ時代の「パンと見せ物を求める」堕落した群衆と同じなのだろうか。
情報を取捨選択し、自分の言葉で考え意見をまとめ、仲間と議論するというシンプルな取り組みを続けることが大事だと思う。
なかなか歯切れの良い言葉で批判しているが、この本では散々煽っておいた挙げ句突然終わるので、星3の評価とさせて頂いた。