あらすじ
家族に虐げられ、婚約者のセドリックには愛想のない女と嫌われていた伯爵令嬢のアメリア。
でもそんなの気にしない。大好きな薬師の仕事を心の支えにしていたある日、アメリアを尋ねてきたのは……何者かに毒を盛られてリスの姿になったセドリック!?
「どうかこの部屋に置いてくれ」と口うるさいもふもふ婚約者(リス)との奇妙な同居が始まり?
【電子限定特典付き】
書き下ろし短編「もしもリスになったのがアメリアだったら?」を収録!
感情タグBEST3
これからが楽しみな二人ですね
賢いヒロインと、溺愛するヒーロー
よくあるパターンではありますが、このヒーローは最初は全くアメリアのことを理解せず、しようとする努力も怠っていたので、ダメダメなヒーローかと思いきや、要所要所でちゃんと役割を果たしアメリアを助けてくれる本物のヒーローでした。
元家族のクズっぷりはともかく、これからも、この二人がこの世界をよくしてくれるのではないか?と期待を抱くような終わり方でしたね。
二人の結婚までもまだ何かが起きそうな気配がありますし、王太子を含め登場人物が生き生きとしてくる続編が届けられるのを楽しみにしています。
Posted by ブクログ
初期のセドリックも「このクソガキ」(言葉が悪い)と思いはしたが、彼はリスになったことでアメリアの現状を自分の目で見ることになり改心が早かったから、まあいいとして。
問題は義弟の方だった。
途中いい奴かもなシーンもあったけれど、結局は最後まで「このクソガキ」で事足りるという。
その分、ちゃんとアメリアたちによる報復というかざまあ展開があったので、すっきり。
残念ではなく当然の展開である。
義弟くんよ、(家族も含めて)悔い改めよ。
アメリアの家族、程度の違いはあれど実母以外は誰もいい人じゃなかったし。
一番やばいのは義弟くんだとしても、父親も大概だったから。
最後の最後で評価を落としに自ら来るとは思わなかったよ。
離れて正解だ。
セドリックにとっては災難以外の何物でもなかっただろうが(彼に薬をもった犯人は上記から大体想像できよう)お陰で見る目は養われたはず。
敵だと思っていた人が味方だったり、親切だと思っていた人が真逆の性格だったり。
荒療治だが得るものは多かったはず。
アメリアも諦め切っていたところから、自分の主張を通せるところまでやる気出せたし。
よかったよかった。
ただ、まだリスの方が好きだと言われてしまったセドリックの恋は前途多難かもしれない。
でもラストの展開を見ると、ある件が関係性を進展させるブースターになるかも。
ラストのその後を想像すると、ニマニマできる話だった。