あらすじ
近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。
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家で一人の時には見たくない本ですね!笑
読んでいる最中に「やっぱり怪しいものにかかわっちゃだめだよなあ」なんて
のんきに考えていたのが、最後に「あなたも関わりすぎた」というように書かれていてぞっとしました。
そうだ、自分もめちゃくちゃ覗き込んじゃってたのか……と。
ホラーに慣れてない自分には、最後の写真は刺激が強すぎてほとんど直視できませんでした笑
Posted by ブクログ
よくある呪い伝播系のオチなのはわかっていたが、それでもちゃんとこわ〜〜〜〜い
絶対知りすぎては良くないのに、気になってどんどんページをめくらされます。カリギュラ効果すぎる
怪異の描写も淡々としててそれが逆に日常に潜んでいそうで不気味だった
Posted by ブクログ
『近畿地方のある場所について』は、私と同命者にとって、記憶にあるかぎり初めて体験したホラー小説だ。
本書は、数々の短編が折り重なったオムニバスのような構成になっている。
はじめは脈絡なく展開されていた怪談の数々は、独立したそのままでも恐ろしかった。
だがしかし…
「見つけてくださってありがとうございます。」
「〈了〉」
その意味がわかったときの、嫌な後味に、かえってニヤけてしまった。
少なくとも寝室にはこの本を置いておきたくないとかねがね思っていたが、読後はそれが決定的になった。
メタ的に言うならば、ここまで緻密なモキュメンタリーを紡いだ作者の技量に、舌を巻くばかりだった。
私と同命者は、俗に言う所の「神様」は信じていない。
更に言うならば、唯一神や八百万の神に対して、今のところ、個人的な信仰心を抱くことはしない立場だ。
だがしかし…人々が連綿と語り継ぐ「言葉にしがたいもの」「科学では説明のつかないもの」「浄不浄」「穢れ」…そういったものを頭ごなしに否定するつもりは毛頭ない。
なんなら――都合の言い話かもしれないけれど――神は信じないが、幽霊は信じる。運命も信じる。
幽霊を見たこともあるし、運命的な出会いに恵まれたこともあるからだ。
更に言うならば…
人類が敵わぬ、超自然的な「何か」を。
更に言うならば、この宇宙に、人知を越えた「法」のようなものがあることを。
畏敬の念を抱くべきものが、この世界に確かにあることを。
むしろ私は信じる立場だ。
人々が「何か」に抱く畏敬の念に。
そして「畏敬される何か」の存在を意図することに。
私は心から理解を示す。
少なくとも、そのつもりでいる。
神を信じようが信じまいが、運命を信じようが信じまいが、人は常に人を越えた何かに翻弄されて生きている。
その世界の中で、ポジティブな感情も、ネガティブな感情も、人々の輪の中で共鳴し、広がっていく。
時には、どうしようもない「呪い」にひっかかってしまうことがあるかもしれない。考えたくないが、自分がその「呪い」のもとになってしまうこともあるのかもしれない。
それは例え、物語のような怪異でなかったとしても…。
ふと思い出したのは、キリスト教社会で口承されてきた「ニーバーの祈り」だ。
「神よ、願わくばわたしに、変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ」。
和洋の神を信仰しない私としても、この言葉は深く印象に残っている。
だがやはり思うのは…
「触らぬ神に祟りなし」
この言葉は本当なのかもしれないということだ。
仮に、その神に無理やり「触らせられてしまう」ことが起きてしまったのだとしたら…?
それについては…考えたくもない。
Posted by ブクログ
すごく久しぶりに本を読みたくて表紙に惹かれて購入しました!現実と物語の境目が曖昧になる書き方で、現実のお話かと本気で思えてきて、読み終えてしまっていいのか考えました(怖すぎて)
ネットで創作ということを確認して読みすすめました笑
それくらいすごく没入感があり良かったです!
ただ、やはり読書初心者には時系列や場所がバラバラだと難易度が高かったかな〜と。
Posted by ブクログ
短い記事や投稿をもとに物語が進んでいくので、飽きずに読めた。
全体の物語としてはあまり刺さらなかったが、一つ一つのストーリー自体は面白かった。ホラー小説ってあまり読まないから、ちゃんと怖いんだなって新鮮な気持ち。
Posted by ブクログ
インタビューや記事の寄せ集めみたいな構成のモキュメンタリー。近畿地方にある山に関する怪異の話で、いろんな怪異が複雑に絡み合っているので、モキュメンタリーに慣れていない人は苦労するかもしれない。オチはよく見る手法のものだけど、何度も繰り返されるあの一文の謎がとけてスッキリ。けっこう面白かったです。
映画も見たのですが、まったくの別作品。正直、原作レイプと呼べるレベルのものでした。ぜひ原作を読んでいただきたいです。
Posted by ブクログ
時系列がバラバラで、雑誌記事やインタビュー、2chのスレを織り交ぜて進行していくのは面白かった。
怪異めちゃ安価とるの上手だったけど、ああやって見せられると2chもホラーに見えて新鮮。
匿名
期待が膨らみ過ぎた⁉
「断片的な話が徐々に繋がってきて・・・」という評判に、期待が大きくなり過ぎたのかも知れません。
楽しみにしていた「繋がり」がとても弱く、率直に言って竜頭蛇尾と言うか尻つぼみな印象でした。