あらすじ
小学六年生の理夢は、認知症のおばあちゃんの介護をしている。お父さんは仕事で家をあけてばかりで、お母さんはおばあちゃんと仲が悪くて家出したのだ。いま大きな問題となっている「ヤングケアラー」を、当事者の子どもの視点から描く問題作。
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Posted by ブクログ
普段は小説読まないんです
ただこの本は読まねばと思いました
幸い良い終わり方やったんで読後は悪くないです
でも現実はどうなんでしょう
延々とヤングケアラーを続けてる子供達がたくさんいるんやと思います
そういう子供達の気持ちを尊重しながらも子供らしい生活を取り戻す手伝いをしないといけないと思います。
行政がせなあかんことはたくさんあります
Posted by ブクログ
小学生が祖母の介護をする理由、そんな生活の中感じる事(葛藤や悲しさや、ごはん食べたらもうなんかいいやぁ←多分すごい疲れてる感じなど)が分かりやすく描かれてあり、考えさせられる。
こんな状況になったら、大人はちゃんと対応できるのか?
(お話しの中で、主人公のお母さんがおばあちゃんの排泄の事態におろおろするんだけど、自分もいきなりだったら恐らくそうなるな…と思った)
主人公みたいにどうしようもない状況になったら、どうしたらいいのだろう…
考えるきっかけになる本です。
Posted by ブクログ
4年から。コロナを背景にヤングケアラーの様子をリアリティーを持って描く。おばあちゃんの認知症によって家族が壊れ、小6が介護をすることに。周りや社会によって支えられる必要性を訴える。
Posted by ブクログ
小学6年で祖母の介護をする「ヤングケアラー」の話。
児童小説なのでわかりやすく書かれてある。
2020年の4月に小学6年になった理夢が、コロナで学校が休校になり、友だちにも会えず、家から出られずに買い物を短時間で済ませるだけの日々に。
普通じゃないのは、寝たきりのおばあちゃんの世話をひとりでしていること。
突然の介護に戸惑う間もなく、なんとかしなければという思い。
アラームにセットした押しの歌で気持ちを奮い立たせていた。
いつまで続くのだろう。
そう思うのは当然のこと、だけどおばあちゃんのことを放ってお母さんと姉のところへ行かないのは、お父さんのことが好きだし、おばあちゃんだって嫌じゃなかったから。
理夢の孤独な頑張りに気づいたのは、団地のおばさんたちかもしれない。
そのおばさんが、お母さんに電話したことで…良い方向へ。
介護は突然やってくる。
それを子どもひとりが背負うことになるのも想定外で、誰に何を相談していいのかわからないし、見られたくないと言う思いもあるから周りには気づかれずにいることも…。
けっしてひとりで抱えられることではないので、誰かに伝えて援助してもらうことが必要だと思う。