あらすじ
優木せつ菜がこよなく愛する大人気ライトノベル、「紅蓮の剣姫~フレイムソード・プリンセス~」。それを題材としたミニフィルムを撮ることになった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーたち。
せつ菜演じる紅姫を主役とした映画撮影をはじめるメンバー一行だったが、せつ菜には『大好き』だからこそ抱える、ある特別な思いがあって──。
「せつ菜ちゃんの『大好き』なキモチを、私たちみんなで精いっぱい届けようよ!」
彼女たちの青春のカケラがいま、小説版としてここに。
見つけた、もう一つのときめきーー。
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TVシリーズの+αが読める小説
一見全編ファンタジーにも見えるけど、実際に描かれているのはミニフィルムの制作を題材にしたいつもの虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の物語。時系列的にはTVアニメ2期の11話と12話の間くらいかな?
想定読者はTVシリーズ視聴済みのファンだと思われるので、各メンバーの視点からTVシリーズの様々な出来事を改めて振り返るような描写も多い。ただ、DiverDivaの2人の関係など少し先まで踏み込んだ描写もちゃんとあるのでアニメ版が好きな人は読んで損はないと思う。個人的にはもっとせつ菜の視点に寄せて欲しかった気持ちもあるけど、そこについてもラストの章で一定の満足度はあった。
劇中作『紅蓮の剣姫』は間章として断片的に描写されているのみだけど、そのぶん描かれているのはどれも物語の山場に相当するシーン。「異邦人ヒロインとの出会いと別れ」という設定が個人的にとてもツボで、こちらのパートも面白く読むことができた。