あらすじ
ある朝、子どもが起きられなくなったらどうする? 学校に行けなくなったら? 起立性調節障害の現実と対策がマンガでわかる!
朝、お子さんが起きられないことはありますか? 現在、中学生を中心に10代の約10人に1人が、起立性調節障害(OD)という病気にかかっていると言われています。朝に起きられなくなるなどの症状で、患者の3~4割が学校に行けなくなるなど、不登校の原因になることも多い病気です。コロナ禍で診断数が激増し、患者数が10倍に増えたケースも。テレビ番組で特集されたりYouTubeで関連動画が人気を集めたり、注目が高まっている一方で、2006年にガイドラインが発表されたものの、本人だけでなく家族も含めた生活習慣の改善が必須となる、治療が難しい病気でもあります。本書では、自律神経失調症でもあるODの症例を多数担当してきた自律神経の名医が、3ステップで治すOD治療のノウハウを初めて体系化しました。また、ODの実情をマンガ化することで、OD患者やその家族が抱える問題や、治療のポイントをわかりやすく解説しています。
電子版購入特典:電子版には、購入特典として「貼って使える!OD筋トレ一覧表」のファイルを解凍できるパスワードを収録しております。※詳細は、巻末の特典ページをご確認ください。
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渡辺 正樹(ワタナベマサキ):愛知県名古屋市・渡辺クリニック院長。神経内科認定医、医学博士。名古屋大学医学部卒業後、名古屋第一赤十字病院の副部長等を経て、エスエル医療グループに参加し、認知症・動脈硬化・自律神経失調症・脳卒中などの神経に関する疾病を専門とする現在のクリニックを開業した。自律神経失調症でもあるOD(起立性調節障害)をはじめ、医療機器メーカーの担当者が「日本一自律神経を検査している医師」と語るほど自律神経に関わる多くの疾患および臨床を担当し、患者を回復に導いている。
むぴー(ムピー):漫画家・イラストレーター。大阪在住で、3児の母。2019年、『子供ができて知ったこと』(扶桑社)でデビュー。やさしいタッチの絵と心温まるストーリーが子育て世代を中心に人気を呼び、自身の連載の他、書籍の挿絵や企業のPRマンガなど、多方面で活躍中。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
職業柄こういう子供と関わることが多いのですが、結構学びがあって面白かったです。意外だったのは筋トレが重要ということです。もしアドバイスする機会があったら教えてあげようと思います。
Posted by ブクログ
青少年に多い自律神経の病気「起立性調節障害(OD=Orthostatic Dysregulation)」が治るまでのステップを、神経内科医が易しく教えてくれる本。自分の周辺にも、「朝、体調が悪い」とのことで、お医者さんから「起立性調節障害」の診断を受けた中学生がちらほらおり、学校に来られなくなってしまった子もいるため、気になって読んだ。
まずはじめに、「起立性調節障害」について、どんな症状があり、どのように診断され、それらがどういったメカニズムで起こるのか、病気についての説明がされる。その後、治るために、どのようなことを家庭でしていけばよいのか、具体的な方法が紹介される。
端的にまとめてしまうと、「規則正しい生活」「筋トレ」「自律神経を正すための食事」というのが、メインの柱になっている。
そんなの、常識的な健康にいい生活だろ、という気もするが、朝起きれない場合は、寝たままでもいいから物理的に座った姿勢にするだけでいいとか、バランスよく食べられなくても好きな食べ物を少したくさん食べるよう心がけるだけでいいとか、それくらいの気持ちでいいんだ、と思えるアドバイスがたくさんある。「筋トレ」も、まずは、ベッドの上で伸びをするところから、みたいに、本当に初歩の初歩から、スモールステップで教えてくれる。
そもそも、それができないから困っている子たちに、それをできるようにすること、というのは、とても本人たちにとっては辛いことだ。そうした子たちに寄り添いつつも、時に厳しく接する。そのためのコツとステップが、よくまとまっている。
軽度も含めると、今や、世の中学生のおよそ10%が「起立性調節障害」だともいわれる。身近にそうした子のいる人には、彼らの苦しさを理解するとともに、少しでも手助けして上げられる人であるために読んでもらいたい本だった。