あらすじ
犬の人獣であるアムは幼少期に母を攫われ、隠れ暮らしてきたが、アムを捜していたという兄エルドルフに“保護”され、特別士官学校に中途入学させられる。強い支配欲を持つ「主者」である軍の幹部候補生に対して「従者」の人獣は候補生の護衛兼助手として強い絆を結ぶことになる。学内で帝王と畏怖されるエルドルフはアムに執着し、相棒に指名する。反発していたアムも、次第にエルドルフに命じられる喜びを知るが、アムの出生の秘密とエルドルフの隠し事が明らかになり…?
【電子特別版】佐竹笙先生の書き下ろしショートストーリー「兄への贈り物」を収録!
感情タグBEST3
アム可愛い
前半はちょっと入り込めなかったけど後半から怒涛の展開で一気に読んでしまいました。
後半に出てくるキャラみんな可愛いくなってるし。イラストもイメージとぴったりでした!
domsubの用語が全てこの作品専用の用語に変わってるのが面白い。
プレイ→嬉戯(きぎ)
セーフワード→柵
コマンド→命
プレゼント→曝露
ニール→割座
ストリップ→脱衣
サブドロップ→昏迷(多分)
グレア→睨眼
記憶に残ってる限りだが、こんな感じの用語。
危ない組織に追われてたアム(受け)を、エルドルフ(攻め)が保護……というより捕獲をする。
連れてこられた士官学校には兄弟制度があって、従者の人獣は主者の人間を「兄さん(兄さま)」と呼び慕っていた。
エルに反発心を抱いていたアムは、指名のお願い(告白)をエル以外にするが振られて、結局エルと主従関係になることに。
実の兄弟では無いことは分かっていたけど、さすがに血の繋がりがないとまでは思わなかった。義兄弟ですらない。赤の他人。
学校の兄弟制度の名を借りたとしても、それでタイトルに義兄弟って入れるのはアカン……。
あと人獣は感情が昂ると耳やしっぽが出ちゃうんですが、人間の耳をすぐ引っ込められないからその瞬間だけは四つ耳になるっぽい。なので意味の無い四つ耳じゃない設定なのはGood。
元から耳しっぽあって人間耳ないほうが好みですが。
そして人獣は、ケモ耳しっぽだけでなく獣姿になれる。犬、鳥、イルカ、シャチ。
後半、今まで出たキャラたち全員集合して始まる怒涛のアクションシーンがハラハラして楽しい。
そしてそこで判明する、アム(受け)の義兄であるエルドルフ(攻め)は狼の人獣という衝撃の事実。
なんで人獣なのに主者? となるけど、狼は犬と違って常に序列の上に立つ存在だから。理由がかっこよすぎるだろ……。
幼少時代、エルがアムに対してキュートアグレッションを起こしてるの可愛い。幼いながらに、お尻ペンペンで無意識に性癖開拓しちゃってたり、排尿プレイを覚えちゃったり。
大人になってからのお尻ペンペン描写の挿絵がめちゃくちゃエロい。
設定が細かくて新鮮だから、一冊で終わるのは勿体ない!