【感想・ネタバレ】悩みを手放す21の方法のレビュー

あらすじ

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禅では、生活そのものが修行です。心を整えるためには、まずは行動に覚えこと。禅僧・枡野俊明さんが自ら手本となって教えます。

戸惑ったりイライラしたりの毎日、そんな心を支えてくれるのが「禅」の考え方です。
禅というと、坐禅を組むことが思い浮かびますが、禅では、生活そのものが修行なのです。
禅には「行住坐臥」という言葉があります。
歩く、立ち止まる、座る、横になる。
そんな日常の立ち居振る舞いすべてが修行なのです。
この本では、生活の中に禅的なものを取り入れる21の行動(形)を、
禅僧でる枡野俊明さんが自ら手本を示しながら教えます。
まずは呼吸する、立つ、座るといった「形」を整えることから。
そして、食事や生活習慣などの行動、コミュニケーションについて。
内面(心)を整えるためには、まず形(行動)から入るのです。
行動から入れば、心はあとからついてきます。
「三業を整える」という言葉もあります。
三業とは、身業(体)、口業(言葉)、そして意業(心)のことです。
この3つは分離することができないもので、
体・言葉・心の順で整ってくるとされています。
いきなり「心をととのえなさい」と言われても、どうすればいいかわかりません。
けれど「深く呼吸をしなさい」「食器は両手で持ちなさい」と
言われたら、できるような気なします。
所作、つまり立ち居振る舞いを変えることが、もっともやりやすいことなのです。
大切なのは、頭で考えたり悩んだりする前に「行動する」こと。
この本を読み終える頃には、禅的生活がきっと身についているはずです。
困ったり、怒りがふつふつと湧いてきたら、丹田を意識して、まずは息を吐くこと。
それも立派な「禅的生活」です。


枡野 俊明(マスノシュンミョウ):1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山 建功寺第18世住職。庭園デザイナー。多摩美術大学環境デザイン学科教授。禅の庭の創作活動を通して国内外から高く評価され、2006年ニューズウィーク日本版『世界が尊敬する日本人 100人』に選出される。近著に『仕事も人生もうまくいく整える力 』(三笠書房・知的生きかた文庫)『禅、シンプル生活のすすめ――1日ひとつ、すぐにできる“自分の整え方” 』(三笠書房) 『禅僧が教える不安に負けない心の整え方』(主婦の友社)など多数

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Posted by ブクログ

とても、読みやすい本です。優しい語り口が好きな著者です。禅語のよい言葉をたくさん知れてよかったです。いつも通りごかんのげや、只管打座や、一期一会などもはや何度も目にして読んできた。やはりこの言葉がこの方を作り上げているのかも知れない。ありがたい禅語です。しかし1番大切なのはあとがきにあったようにまず半歩からでもいいのでまず行動していくことだとありました。まずは朝の早起きから実践してくださいと、やっていこうと思いました。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

本書は、現役の住職が、日々の生活を通して禅の心を養う方法を優しく教えてくれる一冊です。禅の根本にある考え方は、「形を整えることで、心もまた自然と整っていく」というもの。だからこそ、日々の姿勢、呼吸、食事、そして掃除といった何気ない行為が、禅の世界では大切にされているのです。

読み進めるうちに、部屋を丁寧に掃除し、背筋を伸ばしてゆっくりと呼吸をすること、物を大切に扱うことなどが、心の穏やかさへと繋がることを実感できるでしょう。

特に、日々の食事が単なる栄養補給ではなく、心を静かに見つめ直す機会となる禅の食事作法は、目から鱗が落ちる発見がありました。お皿は手に持っていただく、一口ごとに箸を置くといった所作は、慌ただしい日常の中で忘れかけていた、食べることへの感謝の気持ちを思い出させてくれます。

日々の忙しさに追われ、心の静けさを求めている方は、ぜひこの一冊を開いてみてください。きっと、心と暮らしを丁寧に整えるための、静かで力強いヒントが見つかるはずですよ!

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2025年04月24日

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