【感想・ネタバレ】壺中天地シリーズI カーディナル・レッドの指先のレビュー

あらすじ

小鳥遊涼は、オーナーの神宮司怜子にスカウトされてバー『よすが』で働き始めていた。そんな時、裏メニューの存在を知る。それはコープス・リバイバー……死体を蘇らせるという意味のカクテルは、黒諏輝良という男を仲介する合言葉であった。
小鳥遊の前に現れた黒諏は、眠たげな瞳で派手な柄シャツを着た何とも覇気のない男だった。
その風体から怪しいオッサンだと訝っていたが、小鳥遊が店で怪異な現象に遭った時に黒諏がそれを救う。彼は凄腕の魔術師だったのだ。
「小鳥遊君は、陽の気を纏った招き猫体質なんだよ。だが一歩間違えれば、とんでもないモノを引き寄せる誘蛾灯になりかねん」
その言葉通り小鳥遊は奇妙な悪夢に苛まれており、それはホストクラブ『新世界』の客の失踪事件とも繋がっていく――
オッサン魔術師と怪異を引き寄せるバーテンダーのコンビが、不可解な事件に挑む。

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バー『よすが』で裏メニューを頼むと渡される黒い名刺は、魔術師の黒諏に仕事を依頼するためのもの。某マンガや某映画を想起させる設定ですが、黒諏はスナイパーでも探偵でもなく『魔術師』。ステージ上でイリュージョンを見せるヒトのことではなく、ファンタジーに出てくる方の『魔術師』です。
相棒になるバーテンダーの小鳥遊は俗にいう『招き猫体質』で人ならざるものも招き寄せてしまいます。
ジャンルが国内ミステリーとなっていますが、むしろ現代を舞台にしたオカルトファンタジー。
推理もの、バディものとしては今一つです。訳ありっぽいキャラクターと雰囲気は良いのですが、オカルトで誤魔化された感じで物足りなさを感じます。
物語としてはまだほんの序章なようなので、今後に期待。

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2024年06月05日

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