【感想・ネタバレ】空想科学読本 滅びの呪文で、自分が滅びる!のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年08月02日

アニメや漫画を科学の視点から考察しているこのシリーズ、読むのは初めてだったがかなり面白かった。読んでいる間中興味津々、他の巻も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2020年08月23日

相変わらずくだらねぇ~けど面白い。ラピュタ、美女と野獣、ポケモン、スペランカー、シンデレラなどがお気に入り。統計的な手法を自分の興味ある事柄に援用するのにとても参考になる(笑) まだまだ書いております、なのでまだまだ読みます!

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Posted by ブクログ 2019年07月17日

1996年、1冊の本がベストセラーとなった。
ウルトラマンや仮面ライダー、マジンガーZなど、ヒーローたちの特徴や特技を「科学的」に検証し、それが可能であるか、実際に使ったとしたらどうなるかを予想するのである。
これがなかなか強烈で、例えばウルトラセブンが空を飛ぶと体が裂けてしまうとか、身長50m・体...続きを読む重2万トンのゴジラはそもそも生まれることができないとか、ダメ出しのオンパレードである。
ドラえもんのタケコプターの考察もすさまじい。プロペラが起こす風と衝撃波で、頭はもちろん、身体が壊れ、タケコプターだけが飛んでいくだろうというのだ。
キャッチフレーズは「子供の夢を壊す本!」。語り口も軽妙で、著者の名前(本名だそうだ)のインパクトもあり、爆発的に売れてシリーズ化された。
その懐かしいタイトルをカドフェスに発見。そういえば最近、見かけなかったけど、「空想科学読本」、続いていたのか!?
・・・というわけで読んでみました。

序文に著者自身による近況報告があった。
「空想科学読本」シリーズは16年に17が出たところで止まっているが、13年から「ジュニア空想科学読本」シリーズが始まっており、「ポケモン空想科学読本」シリーズや「スター・ウォーズ空想科学読本」が加わって、まだまだ続いていたんだそうである。
こちらのカドブンバージョンは、「ジュニア空想科学読本」をベースに大人が読んでも楽しめるものを選りすぐっている。元の原稿に全面的に手を入れた形となっている。
題材はヒーローものに留まらず、マンガやゲームなど、かなり新しい作品も対象(餌食?)になっている。個人的には、知らないものもあるのが痛いが、基本的な設定は説明されているので、そうした人でも一通りは楽しめる。
・天空の城ラピュタは「バルス」の呪文で崩壊、一部だけが昇っていったが、その後はどうなる?
・『美女と野獣』では、王子が野獣になったが、野獣になってうまく暮らせるもの?
・シンデレラを捜すのに「ガラスの靴を履かせる」という方法は正解だったのか?
・星のカービィは、いわゆる「星の形」の星に澄んでいるが、いったいどんな環境なんだろう?
『暗殺教室』の殺せんせーの「マッハ20」がどれほどすごい能力か、科学的に考えてみたい。

といった具合。
アニメ・マンガネタだけではなく、
子どもがよく言う「いつ? 何時何分何秒? 地球が何回まわったとき?」にスッパリ答えよう
なんてのもある。
地球の自転が遅くなっていることまで考慮に入れて詳細に計算しているのだが、しかし、地球が生まれた日をある時点からピッタリ46億年前と結構雑に仮定しており、そうすると、4兆6408億7870万6358回だというその回数のどこまでが有効数字なのか、ちょっとよくわからない。
・・・が、びしっと数字を返して相手の度肝を抜くという意味では、有効なのかもしれない。有効数字ならぬ有効な数字w

各論については、その仮定は間違っているとか計算がおかしいとか異論はさまざまあろう(実際、反論本も出版されているという)。
しかし、SF的なヒーローものの発想に、物理法則を当てはめて、どうなるか予測し、エンタメに仕上げるという着眼点が、このシリーズのキモであり、牽引力だったのだな、と思う。

久しぶりの「空想科学読本」、なかなか楽しかったのだった。

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