【感想・ネタバレ】知識ゼロからの科学の教養366日のレビュー

あらすじ

理科の基礎知識をわかりやすい文章とカラー図版でコンパクトにまとめた 一家に1冊の新定番。
1日1ページずつ読むだけで、 1年後には高校基礎までの履修内容と科学的思考が身につきます。今の世間には科学を装ったデマがいっぱい! そんなものにダマされないためには、正しい知識が欠かせません。しかも、科学の不思議にふれる知的な喜びこそは、教養ある大人の嗜みといえましょう。
基礎からやり直したい中高生の復習にも役立ちます。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

タイトルにある「知識ゼロから」とある通り、(ゼロとは言わないが)中学~高校生が親しんでおいた方が良いような内容。
しかし大人でも、常識の再確認にほ良いでしょう。

内容は、
生物(生命)、化学(粒子)、物理(エネルギー)、地学(地球、宇宙)からなる。
大項目はこうだが、気象や地震のメカニズム等は、身近な話題だ。
所々でかつて習ったことを思い出した内容もあったので、収穫ありでした。

0
2024年07月16日

Posted by ブクログ

中高生時代の参考書や教科書を一気読みしている気分。ページ数は多いが、易しい内容なので見出しだけでパッと読めていける項と、忘れていてじっくり読み直したい項の緩急つけながら、目的に合った読み方ができる。随分、忘れているなーと思いながら、そもそも知らなかったこともあり、色々収穫がありました。

それと時々挟まれる疑似科学の真相に迫るエッセイも面白い。石油由来の製品が角質層を破って通過して、毛細血管までたどり着くと言う可能性はほぼありえない。従い、洗剤やシャンプーを使って体内に毒が蓄積される事は無い。食品添加物はかなり厳しい基準で安全性を確保されていて、ADI (1日摂取許容量)が定められているので、それは毎日一生涯わたって摂取しても健康に影響がないと判断されるなど。

時間生物学のパイオニアと言われるミッシェル・シフレ。アルプス山脈の洞窟の中で2ヶ月単独生活を行い、時計やカレンダーは持ち込まず、就寝と起床、食事の時間を電話で地上に知らせた。それにより1日周期の寝起きのリズムを記録したのだが、その周期は約25時間だったという。電話した後に、寝つけず、それで1時間経っていたりしたら、それで人間の周期が25時間という事になってしまうなと妄想して失笑する。

人間の体の密度は、ちょうど水と同じ位なので、浮く人とかない人が出てくる。白熱電球とLED電球の違いは、電気エネルギーを光エネルギーに変換する割合。白熱電球は同じ電気エネルギーの100%のうち、熱エネルギーに9割変換。LED電球は熱エネルギーに7割の変換で済む。その分、光エネルギーの寿命が長くなる。確かに、そう聞いていた気がする。普段思い出さないので、改めて感心する。忘却すれば、何度でも驚ける。再び自分に失笑する。

クジラやイルカが海岸に打ち上げられることをストランディング。複数の個体が同時にストランディングすることをマスストランディングと呼ぶ。日本では日常的に起こっている現象であり、年間300件ほど。これを自信と結びつけるのは因果関係の誤謬。

科学を正しく理解するのは、こうした誤謬に陥らないために重要な事だ。失笑しながらも、道を踏み外さぬよう、知の道に食らいついていきたい。

0
2024年04月22日

「学術・語学」ランキング