【感想・ネタバレ】君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生のレビュー

あらすじ

血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられる。
免疫が己の身体を傷付けてしまう難病患者を診療する、膠原病内科、通称アレコー。その外来医長・漆原光莉は、歯に衣着せぬ言動に加え、人として残念な面が多々あるものの、どんな些細な症状も見逃さない名医として大きな信頼を得ていた。そんな彼女の下で戸島は様々な患者と出会い、多くのものを学んでいく。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

血液恐怖症の医学生を主人公にした医療ドラマ。
現役の医師が書いているだけに絵空事でない迫力がある。
自己免疫疾患という完治しない病気に関わる物語は人の死も当然のように扱いながら、医者になるということの意味、医者にとって一番大切なことは何かという問いを投げかける。
そこには医師だからこその重い実感がある。
そして何より、医者にとことん向いていない主人公の、それでも唯一の才能を指導教官に指摘される場面には救われる。この主人公がこれからどうやって自らの欠点を克服していくのか、その道程に期待したい。

0
2024年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2023/06/21予約3

現役のドクターが書いた本だとのこと。珍しい膠原病内科を取り上げたことがとても嬉しい。自分も20年近く通院している。専門のドクターも少ないのでもっと増えてほしい。
『自己免疫疾患は治らない。医者がちゃんと治療すれば完治はしなくても寛解に持ち込める。
逆に見当はずれの治療で患者の人生を破壊する。
膠原病内科は患者の人生を背負う科だ。』
このように考えて診察してくれるドクターにぜひ診てほしい。
『医学部では死に行く人にどう接するか、なんて教えてもらわなかった。』
本当にこの分野、医学部で学ぶべきではないのか。
緩和ケアだけに任せるものでもないだろうし。
確かに膠原病は似た症状の別の病気が多いのだろう。
戸島が幼なじみの式崎京を全身性エリテマトーデスだと思い込む。実は別の病気だった。
毎回開けるのが血を見ただけで倒れる戸島。無事に医師免許を取れるといいけど。

0
2023年07月19日

「小説」ランキング