【感想・ネタバレ】雨月先生は催眠術を使いたくないのレビュー

あらすじ

文学部2年の織辺玲(おりべ・れい)は、配信アプリで人気のイケメン陰謀論者・ユイリに高額投げ銭をしている友人を案じ、やめさせる方法を大学図書館で調べていたところ、
立ち入り禁止の閉架書庫の中に奇妙な空間があるのを見つける。ふかふかのラグマットに、たくさんの本、なぜか湯気を立てている肉まんも――!?
訝しんで近付くと、背後から「見た……?」と不気味な声が。振り返るとそこにいたのはボサッとした黒髪の、色白痩身の男性だった。
驚く玲に、彼は、「積んであった本のタイトルは?」など、奇妙な質問をしてくる。
なんと彼は、文学部心理学科の准教授・有島雨月(ありしま・うげつ)だった! 閉架書庫を自分のランチ場所にしていたようだ。
やたら不愛想な彼に戸惑う玲だが、心理学の准教授ならば渡りに船。
友人を助けてほしいと訳を話すと雨月は興味を示し、一緒にユイリ主催のイベントに参加することになったのだが――。

「え? 有島先生、催眠術使えるんですか!?」
「はあ? そんな非科学的なもの、この世に存在しません。催眠術なんて、この世には……」

「……なんで君だけ、全然かからないの」
「あはは! 有島せんせー、玲ちゃんに興味津々なんだってさ」

やがて玲は知ることになる。有島雨月の大きな秘密と苦悩を。そして彼が追い求めてやまない「誰か」の存在を。
自分の持つ「不思議な力」を利用しつつも憎んでいるクセ強准教授・有島雨月と、好奇心旺盛な天真爛漫女子・織辺玲。
新・凸凹コンビが科学と非科学の力で謎を解く、心理学×催眠術×現代ミステリ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

さらさらっと読めました。
まだ、玲ちゃんに催眠術?がかからないのか、お父さんの事件はどうなったのか、はっきりしない事があるので、続編が出るなら読みたいです。

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2023年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

玲ちゃんが逞しい一方で、雨月先生の口調があまり定まっておらず、今誰が喋ってるんだと混乱することもあったが、最後の解釈を聞いて納得。
なるほどなと。
毒舌なのに急に子供っぽい甘えた喋りになるので、玲ちゃんとどっちが大人何だかと思っていたのだが、ある意味勘違いではなかった。
扱う事件はどれも決して子供騙しではなかったけれども。
それぞれ最初は単独の案件だったが、最後に繋がっていくのは何だか妙な怖さがあった。
どの事件も感覚的に現代の「闇」部分を見せられたような、そんな怖さがあったので。
事件に明るい暗いという尺度を持ち出すのは間違いかもしれないが、この話の事件はどの内容でも陰鬱な感じがしたので。
投げ銭やら脱出ゲームやら身近な現代ネタを持ち出していることもあり、実感しやすかったのもあるのだろう。

雨月先生の凄まじい過去、特に行方不明になっている人の件は、実は生きていて、しかも敵方になっている……なんて王道ネタを想像していたら、予想の斜め上方向の決着を見て驚いた。
ええ、その立ち位置は想像していなかった!
雨月先生の精神的にはよかったのかもしれないが、個人的にはなかなか珍しいパターンだと思った。
これはシリーズ化を見越してのこと、なのかもしれない。

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2023年04月08日

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