あらすじ
没後仕事場からみつかった「絶筆」作品。本書は「禅の世界へ案内するガイド・ブック(案内書)。禅の世界への案内書は、むしろ禅の世界の住人が書いたものより、わたしのような禅の素人が書いたもののほうが分かりやすく、役に立つと思います」といったスタンスで展開する。
高みから講釈する「禅の達人」ではない「禅の素人」の筆者が遺した「禅は、馬鹿になるな! 阿呆になれ! と教えています」というメッセージに学びたい。「第II部 禅僧列伝」における、語録・著作の真髄を噛み砕いての訳と解説は読みごたえあり、「ひろ流高僧伝」と言えよう。
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Posted by ブクログ
著者は仏教の研究者で、禅の世界の住人ではないと、ただだからこそよい案内書が書けるのだとして禅のガイドブックを書いた。亡くなって家に眠っていたのが発見されて出版された。
大阪人の語感で、馬鹿になるな、阿呆になれ。分別智を振り回さず無分別智を働かせよ。あきらめは人間の努力で改善できるかできないかを明らかにする「明らめ」。南無はおまかせしますの意味のサンスクリット語ナモーを音訳したもの、南無そのまんまそのまんま。
そして禅僧列伝として釈尊から菩提達磨、慧可、六祖慧能、馬祖道一、大珠慧海、龐居士、鳥窠道林、南泉普願、趙州従諗、法眼文益、俱胝、臨済義玄、明庵栄西、希玄道元、一休宗純、鈴木正三、盤珪永琢、白隠慧鶴、誠拙周樗、大愚良寛のエピソードを紹介。読みやすくわかりやすく面白い。