【感想・ネタバレ】とある暗部の少女共棲（２）のレビュー

鎌池和馬 / ニリツ / はいむらきよたか

正式に4人となったアイテムに新たな仕事が舞い込む。
標的はネット上で暗躍する美人結婚詐欺師『ハニークイーン』。能力開発の機密にも手を伸ばしており、『原子崩し』の能力開発スタッフにも被害が出ていた。暗部の流儀としてナメられたままではいられない。麦野は依頼を引き受けることに。
依頼を受けたその時、突如としてアイテムのアジトに敵襲が！ 初撃を対処するも攻撃の手は緩まず、敵に誘導されているような違和感が麦野たちを襲う。
そして、追い詰められたアイテムの前に現れたのは、『暗部』中でも異端すぎて研究機関を追い出された、元『原子崩し』主任研究者で――。

[ブクログ · ★★★★★]

暗部に生きる少女たちの物語。
日常と非日常の切り替えが上手で引き込まれる。きゃっきゃと楽しそうな女の子たちの描写が上手い。何より世界観が近未来的で、超能力とかあるからまた目が離せなくなる。
加えて今回は、麦野の因縁がある相手が敵として立ち塞がる形。最終的には一体どうなるのやら。
悪役の書き方も、その悪役が抱えるポリシーやプライドみたいなのもこだわりがあっていいなと思う。