【感想・ネタバレ】ヒナのままじゃだめですか？ ： 1のレビュー

倉地千尋

小学５年生のひなには誰にも言えない秘密があった。それは、３ヵ月前から生理が始まっていること。二人暮らしの父親にも友達にも言えないまま過ごしていたある日の放課後、教室で椅子に血をつけてしまったのを幼馴じみの同級生・大地に見られてしまう。まだコドモ？もうオトナ？思春期の入口で戸惑う少女の成長物語。

[山口透析鉄 · ★★★★★]

作者の他作品と同じように

作者が以前、Twitterで描かれていた作品と通じるテーマです。
主人公のヒナちゃん、一緒に薬局に来てくれたりしている幼馴染の大地君のことも好きそうですが、このくらいの年齢だと素直に慣れなさそう。佐倉さんもその大地君にモーションをかけけていますので。
これやっぱり性教育の充実が必要な理由でしょう。同い年の他の女の子とかの交流で良い方向に向かって欲しいものです。

[ブクログ · ★★★★☆]

雑誌「月刊アクション」で連載していた倉地千尋の「ヒナのままじゃだめですか?」の第1巻。小学5年生のひなを中心に第二次性徴に戸惑う思春期の成長を描いた作品。恋と性の2本の柱を持った作品ですが、作者自身の体験をもとに描かれた「生理を隠し続ける女の子の漫画」ということで一部で話題になりました。「恋」という面では普通の作品だと思います。一方で「性」という面ではハードルが少し低いと思われる漫画というコンテンツで、男性向け雑誌にこういった作品が掲載されたことに意義があるし、多くの人が考えるきっかけになって欲しい。