あらすじ
声優・佐々木望が人知れず東大を受験、そして卒業し世間を驚かせた。44歳で決心、仕事を休むことなく勉強時間を確保し、独学で東大入試を突破した驚きの勉強術をこの一冊に! 読後、あなたもきっと学びたくなる。
【目次】
PROLOGUE
CHAPTER 1 ある始まり
そのときそこにいた、という偶然
声と演技を学び直す
東大受験を思い立つ
CHAPTER 2 合格までに必要なもの
受験に必要な科目
本当に受験できるだろうか
勉強の「目的」
CHAPTER 3 快適な環境をつくる
自分のやり方を見つける
集中できる時間をつくる
集中できる道具を選ぶ
CHAPTER 4 自分にあった学び方を見つける
始めるまでがいちばん大変
記憶力を発動させる
「自分の頭で考える」?
未来の自分を信じない
忘れる。しかしそれでいい
CHAPTER 5 科目別の勉強法
英語
国語
数学
社会
CHAPTER 6 入試、合格、東大
社会人受験の実際
東大の授業
EPILOGUE
つながってもつながらなくても
東大法学部で学んだこと
恩師との対談 中里実(東京大学名誉教授)・佐々木望(東京大学法学部卒業生)
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Posted by ブクログ
40代で働きながら東大を目指し、実際に合格し、きちんと法学部を卒業されており、尊敬しかない。
急性声帯炎がきっかけとなり、発声や演技の勉強を強化し、今の声はいい!と中尾隆聖さんや堀内賢雄さんらから激励を貰い、そのまま英語も勉強したくなったので再開し英検1級合格、3週間のボストン語学学校への留学、いっそ大学、という考えが強くなり、あちこちの大学の社会人向け夜間の英語講座を受講し…と、受験勉強の道のりとして時系列に出来事が並んでいるのだが面白い。
後半3分の1強くらいは科目ごとに行った勉強法が書かれている。今回、英語に関しては著者は東大受験以前に英検1級と通訳案内士の資格を取得しており、NHKのラジオ英会話などで中学時代から基盤が出来ていた。なので英語だけは本選びは特殊で、改めてラジオ講座の「やさしいビジネス英語(講師/杉田敏 先生)」(NHKラジオ英語で最も難易度の高い講座。その後、実践ビジネス英語に名称変更)をしつこく聞いたり、英語構文詳解、そしてESL(英語以外を母語とする人向けの英語)用教材のGrammar in Useで文法や構文。
リーディングではオーディオブックを聴きながら原書を目で追ったりと、受験にしては若干特殊さを感じる。
仕事をしながらの受験勉強ということで、予備校ではなく主に自宅学習となり、代わりに模試でモチベーションを維持していた。全て受けたわけではないらしいが、申し込んだ模試や直前講習などの一覧があり、目指す人には参考になるのではないだろうか。
勉強には楽しいからと万年筆の使用が多く、マーク式試験の模試などでは芯の太さが1.3mm濃さBのシャーペン(ぺんてるマークシートシャープペンシル、ステッドラーの製図用シャープペンシル)
社会人の勉強意欲向上に貢献していて素晴らしい。