あらすじ
1999年、あの超ベストセラーの映画化が決定!
主役の最終オーディションに残った少年二人それぞれの運命。
一人は約束された世界的スターの座に就くが、「もう一人のハリー」は!?……選ばれなかったNo.2が20年後に見た光景・・・ 少年マーティンは両親の離婚に伴い、父の住むロンドンと母の住むパリを行き来しながら成長する。
ある日、マーティンは父に連れられて行った撮影現場でプロデューサーの目に留まる。
世界的大ベストセラーの映画化で主役を演じられるのか?
だが、最終セッションで、もう一人の少年が主役に選ばれてしまう。
マーティンの希望は潰え、いやでも自分の運命を「奪った」ライバルの栄光を見続け、挫折感に苛まれることになる。
マーティンは人生を棒に振ってしまったのか?
セカンド・チャンスはあるのか?
名作『ナタリー』の作家が描く選ばれなかった「ナンバー2」の物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
クリスマスシーズン、無性にハリーポッターに関連する「何か」が読みたくなって選書。
ハリーポッター役のオーディションで「最後の二人」まで残った少年マーティンが主人公。
選ばれなかった側の彼のトラウマ的人生の始まりと、その向き合い方を通して、「結局その人にとっての幸せとは?」を投げかけてくる作品。
リアルとフィクションがとてもうまい塩梅で混ざり合っていること、マーティンの行方が気になり過ぎて一気読みでした。
SNSを通していつも誰かと自分を比べてしまう(自分を過小評価しがち)現代人にとって共感な一冊かと。