あらすじ
約700名の力士がいるなか、十両になれれば成功者と言われる大相撲の世界で、ほぼ頂点を極めた大関。そして、上には目指すべき横綱という地位がある……。大相撲において、大関とはどんな存在か? 大関という高みから見える景色は? そして、その重圧は? 本書では大関経験者23名の人気力士から話をきいた。
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Posted by ブクログ
清國から正代、御嶽海まで、歴代23人の大関へのインタビューをまとめた本である。大関、それは大相撲の看板であると同時に、最高位の横綱に一歩及ばない地位。そのせいか、それぞれの話に満足感と同時に悔しさがにじみ、それがインタビューに深みを与えている。異口同音に語るのは、大関昇進の喜びよりもその位置を守る辛さ、勝って当たり前の立場は相当のプレッシャーに違いない。また、霧島などが入門の動機として語る「母ちゃんに楽をさせてやりたかった」という言葉には、今どきという意外性とともに、胸を衝かれる。琴欧州な外国人力士も同じことを口にしており、母への思いは万国共通のようだ。