あらすじ
昆虫カメラマンの著者が気づいた虫が暮らす環境の変化。そして環境の変化がもたらした虫の変化。カブトムシにそしてカブトムシが暮らす環境に今何が起こっているのでしょうか。
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Posted by ブクログ
カブトムシは本来山の中腹あたりで倒木を食べて育ち、ミニチュアサイズなのがデフォルトだそう。人間が生活のために切り開いた里山の腐葉土パラダイスのお陰で一時的に巨大化していたとは!!これは驚きの調査結果です!
個人的にはミニチュアサイズも可愛くて好きですが、一般的にはカブトムシといえば巨大なのが好まれますし、カブトムシ的にもさらなる里山減少で原始生活に逆戻り、小型化が進むという残念な未来が想像出来ます。いずれは今までの時代は、古き良き里山黄金期として後々まで語り継がれることになるんじゃないでしょうか。
Posted by ブクログ
里山偉大!
人と自然が共生してゆくための仕組みってきっと色々あるけれど、暮らしの形として清貧なものは無駄なく美しいんだよね。江戸時代の暮らしのように。
木を切る→自然破壊
と考えてしまう典型的な間違った思考の持ち主の自分は本当に浅いわ〜。農業を営む上で腐葉土が必要であったり、暮らしのために炭を必要としていたりという時代があり、人間に都合がいいように田畑の近くに雑木林を作っちまった訳だが、その環境が虫たちにも暮らしやすい新天地だったなんて本当に美しい奇跡をおこしていたんだなー。
日本昔話の里山のイラストを観ていると、なんとなくほっこりしてしまうのは、カブトムシがかつての好物であったサイカチの樹液にいまだ惹かれてしまうのと同じなのかもしれない。知恵を使って生き抜こう!
春吉ワンコが可愛いw
小学生高学年向け課題図書
ああ☆山口さんってジャポニカ学習帳のひと!
昆虫写真家ってそういう事か!
Posted by ブクログ
カブトムシが冒険するのかな?って思ってみたら、そうではなかったです。
昆虫写真家の著者が、出版社からクワガタの図鑑制作を依頼されてクワガタの生態を調べている過程で、
時折図鑑には書かれていない場所で見つかるカブトムシの幼虫や蛹に疑問を持ち、クワガタ図鑑完成後にそれを調べ始めます。
カブトムシの小型化と雑木林と農村の関係とか、東西での林の違いとか知らなかった事が次々と明らかになっていって面白い。
まるでミステリー小説みたいw
背表紙でもカブトムシの大きさの比較が写真ではっきりわかるので、こんなに違うのかって結構衝撃的。
人と自然は関わり方次第でお互い豊かに暮らしていけるんだねぇ。
イラストもほのぼのした感じで良いです。
里山行ってみたいなぁ。
Posted by ブクログ
子供が大好きなカブトムシ。小さいのがいるんだよと聞いてはいましたが。。。そういうことだったのか!
クヌギはあるのに樹液があまり出てないのも、そういうことだったのか!
身近な、子供も興味を持てるところから、広い視野を教えてもらえる本でした。
Posted by ブクログ
2014年度 青少年全国読書感想文コンクール高学年課題図書。
おもしろかった!
これ、高学年じゃなくて中学年でも良かったのでは。
だってカブトムシ好きは中学年ぐらいまでだと思うから。
最近、小型のカブトムシが増えているそうです。
指先にのるくらいの3センチほどのミニカブトムシ。
なぜか。
という問いが最初のフックとなって、
それにひっぱられてどんどん読まされてしまいます。
著者自身の子どもの頃や仕事の話なんかがあって、
なかなか答えが明かされないのがもどかしいのですが、
ちゃんとそれも最後には大きな絵の一部であることがわかり、
読み終わってとても満足しました。
オススメです!
Posted by ブクログ
絵本のような語り口調が延々と続き、少し読みづらく感じました。
また、疑問を提示した後に急に別の話が始まって「??」と思うことがありました。
内容自体は興味深く、悪くないです。