【感想・ネタバレ】海は地下室に眠るのレビュー

あらすじ

稲毛海岸近くの古い洋館・伝兵衛邸の地下から、正体不明の絵画が発見された。ドレスを翻し踊る女を描いたその絵は、過去にこの地域で流行っていた“赤いドレスの女”の怪談を思い出させるという。
学芸員のひかりは、絵について調べようとしていたところに映像作家の黒砂からある資料を預かる。千葉一の花街として栄えた蓮池にまつわるインタビューを集めたその資料では、ひかりの祖母が”流転の王妃”として知られる嵯峨浩との戦前戦中期の交流について語っていた。
地下室の絵画と祖母の過去、そして“赤いドレスの女”の怪談。欠片をひとつずつ紐解くと、運命に翻弄された女たちの秘められた過去が明らかになる――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

洋館の地下から不気味な絵が見つかり、それが祖母とリンクしていく……というお話。美術館で働く学芸員の主人公に感情移入しちゃった。過去の謎解きモノ大好きなんだけれど、面白くて一気読み。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

千葉の歴史、絵にまつわる記憶、本当に美しい対比だった。儚いのに楽しそうなのが妙にリアル。舞台となる千葉市美術館も稲毛の建築群もしっかり今もあるのがまたリアル。
ふと手に取って読んでみましたが、これはどういう気持ちの時にもおばあちゃんや親族の話を聞いているような不思議な高揚感がある物語でした。

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2024年10月07日

Posted by ブクログ

明治の実業家の別荘を利用した施設の地下から絵が見つかった。
赤いドレスを着た女が描かれ
学芸員のひかりは鮮やかな深紅に息を呑む。
あるとき、祖母のインタビュー記事が載る一冊の本を手にする。
そこには歴史に残る人物も登場する。
「髪結いの玉子」のエピソードが興味深い。
戦争に翻弄される人々。
ひかりは祖母が生きた時代に思いを馳せる。
一枚の絵から放たれる熱情が皆を引き寄せる。

情景描写も美しく、深紅の絵が頭の中で蘇る。
写真家、グラフィックデザイナーとして活躍する
清水さんらしい小説となっている。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

うーむ…。どう受け止めればいいのだろう。なんかスッキリしない。集中して一気に読めば、楽しめたのかなあー。

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2023年03月25日

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