あらすじ
結婚直前で婚約破棄をされてしまい、職と家と恋人のすべてを失ってしまった明日彼方(あけび・かなた)。
幼なじみの家に居候中の彼方だったが、ある日親しくしていた従姉の訃報を受ける。
そして葬儀で親戚中の心ない言葉にさらされている従姉の忘れ形見であるきょうだいの姿を見て、
彼方は思わず「一緒においで」と声をかけてしまう。
勢いで連れ帰ったものの、兄は警戒心MAX妹は甘えたいさかりで、彼方の生活リズムは一変!
きょうだいとの関係を深めるために、彼方はぎこちないながらも朝ごはんをつくりはじめて――!?
おいしいご飯がつないでくれる、不器用な家族の絆の物語。
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Posted by ブクログ
23時の豆皿ごはんが面白かったので読んでみた。
寿退社をしたその日に婚約者に浮気をされていた事を知り、家なし仕事なしになってしまった女性と両親が他界してしまった兄妹が歪ながらも同じ家で生きる同志から歪ながらも家族として生きる3人の話。
食事は生きるための栄養を摂取する行為でもあるが、その時の楽しかった記憶、悲しかった記憶も食事には結びついていて生きる為意外にも心の栄養にもなっていくんだなと感じた。
どんなに辛くても食べて生きて前に進むんだと思えた。
Posted by ブクログ
コミュニケーションって難しい…
本作は、お互い見知らぬ人から急に家族になったということもありよけいに難しく感じました。
主人公が子どものためにと考えていることと、子どもが主人公のためにこうした方が…と考えていることがすれ違っているところに心がぎゅっとなる…
でも、つどつどお互い自分の気持ちと、今の状況をすりあわせて話し合いを続けていくことで家族に一歩ずつ進んでいくところに私も嬉しくなりました!
家族になるまでの部分に焦点のお話なのですが、友人、仕事相手、恋人…あらゆる関係の基本になってくる部分だなぁと感じました。
Posted by ブクログ
婚約破棄して、仕事と家も失った主人公のかなた。
従姉夫婦が事故で亡くなり、高校生の兄幸希と幼稚園児の妹咲希を引き取ることに。
ギクシャクしながらも、一緒に朝ごはんを食べ、
だんだんと家族になっていく物語。
ほっこり優しくあたたかいお話でした♡
Posted by ブクログ
成長するのは子供だけじゃないんだ、ということを改めて知りました。
自分1人のことで手一杯な人がここまで成長できるのは子供の力でもあるので子供って最強だなって思いました。
Posted by ブクログ
婚約破棄で家も仕事も失った彼方。
事故死した従姉夫婦の子供達に自分を重ね、衝動的に引き取ることを決めてしまう。
ごはん小説というよりヒューマンドラマ系ですね。
お互いに四苦八苦しながら、朝ごはんをとおして絆を深めていく。咲希ちゃんが彼方と幸希を繋ぐいい仕事してる。
表紙の小さな手がかわいい。
最後の章が良かった。