あらすじ
難聴の大学生×売れない俳優。手話を通じて心を繋げるハートフルラブストーリー。
「何年も聴きたかった言葉を、出会ったばかりのお前から聴くなんて」――俳優の藤永(大学3年)は演技が大好きだが、オーディションに落ちまくってしまい、自信を失っていた。そんなときに先天性難聴のケイト(大学1年)に出会う。ケイトの第一言語は手話。藤永は手話に初めて触れるものの、これまで「伝えたい」という気持ちを人一倍持って演技し続けてきたため、手の動きを一目見ただけで読み取ることができた。そして、手話を身振り手振りでやってみることになるが、ケイトは藤永の感情表現を見て、その才能に驚かされる。「こんなに"目"で聴こえたの初めて。」――これは"伝えたい者同士"が手話で心を通わせていく、優しくて温かい恋の物語。
※この商品は「カメレオンはてのひらに恋をする。」を1話ごとに分冊したものです。
(C)2023 Rinteku
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
匿名
藤永は絶望と虚無感のどうしようもない時にケイトと出会ったけど、本来なら、ケイトも聴覚障害を抱え、音のない世界で生きている中で絶望と虚無感を内に秘めていてもおかしくないんだけど、ケイトは前向きだから、藤永の表現力でケイトの世界が広がったように、藤永もケイトと共に生きる中で絶望からぬけだせそうではあるかなー
伝わるってことってすごいこと
俳優を目指す藤永と重度難聴のケイトの出会い。表現力が高すぎるために目指す演劇の世界のどこにも居場所を持てない藤永。ケイトは彼の表現力の凄さを讃えてくれる。ケイト自身も伝わらない悲しさを知っていたため藤永の悲しみに寄り添ってあげることが出来るし、そんなケイトの言葉はしっかりと藤永に伝わっていきます。伝えること意識しないでしていることだけれどそういうことも当たり前ではないし、本当の意味では伝わっていないときもあると思う。阿吽の呼吸で伝わる友達もいれば、いくら細かく説明しても伝わっているか不安を感じることもあるなと。今後の彼らのを見守っていきたい。