あらすじ
乙女たちの「好き」がカタチになる!
運動神経バツグン、将棋の腕もピカイチな万能乙女・真白が出会ったのは、怪しげなビルの一室で作業を行うガスマスク姿の美少女・雛瑚――
彼女が作っていたのは、大量生産される一般のフィギュアとは違い、個人が限られた数のみを手作りで製作する組み立て式模型「ガレージキット」だった!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
原型師なヒロインと模型に触れたことない主人公が出会って、ガレキ(ガレージキット)作りを始める。って展開だがWF実行委員会が協力しているだけあってちょっとしたハウツー本になっているね。今回は表面処理と気泡埋めまで進んで丁寧に解説されていた。
ガレキを作ったことある人なら分かりあえる内容でした。
「なければ作ればいいんですよ」や「ガレージキットは自由ですから」「世界でたったひとつの自分だけのフィギュアが作れるんです」は本質をついているな。と思いました
ガレキとは瓦礫ではない!
ガレキというタイトルだが瓦礫のことではなくガレージキットの略称である。だが女子高生は言葉を略することが好きなのでガレージキットはガレキになるのだ。
女子高生とガレージキットというのは現代日本では中々結び付きにくいだろうが、だからこそその世界にのめり込む造形乙女たちはその存在が尊く、美しい。例え顔がガスマスクで被われていようとも、瞳は輝いているのだ。
さて、この作品は基本真白という女子高生の目線で見た世界を描き出している。彼女はガレージキットに関してほぼ無知であり、真っ白なキャンバスのような初心者の目線でガレージキットというマニアックな世界にのめり込んでいく。かといってそれは初心者のみを共感させるということのみならず、彼女の目線から見たガレージキットづくりの奥深さをも映し出して、経験者の共感をも喚起させるのではないか。
ガレージキットの世界のことを追体験する気なら読むべし。