【感想・ネタバレ】死にたいって誰かに話したかったのレビュー

あらすじ

あたたかい家庭がほしいと願いながら恋人どころか友達もできず、職場では空回りしている奈月。この生きづらさを共有できる存在を求めて「生きづらさを克服しようの会」を一人で作る。すると、モテなさすぎて辛いと話す男性から参加希望の連絡がきて――。「普通」に生きられない男女が、現代社会を溺れかけながらもサバイブする姿に心震える長篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分は捻くれてるから本でも綺麗事というか綺麗に話をまとめられるとそんな現実にないよと悪態をついてしまう。
でもこの本はすごく現実的、でもなぜか辛くならない。本当に生きづらい人たちが集まって、どうしようもないと思うのに
やはり人は人に助けられるよなと痛感した。

時には楽観的な人も大事だけど
自分が辛いときにありきたりの言葉を言われると何も喋らないでくれと思ってしまう。
こうやってただ話を聞いて否定も肯定もしないってありがたいよなぁ。
共感もいらない、ただ生き辛さって克服なんてそうそうできないよね。そうそれに尽きる。

コミカルな部分もあってそれもすごくよかった。沁みた。

1
2025年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本の内容をリアリティがないとか、年齢の割に痛いとか言える人は恵まれていると思う。
人からしたら取るに足らないかもしれないから辛いと言えない。誰もわかってくれないだろうから打ち明けられない。こんなふうに他の誰かも胸の内に傷を抱えているかもしれない、自分1人じゃないと思わせてくれて少し気が楽になった

0
2026年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めっっっちゃ好きだった。生涯本棚に残しておきたい本の一つ。
人と比べたらきっと大したことのないたった一回の出来事で、苦しくなる気持ちとか。自分を守るためにどんどん認知が歪んでしまうのとか。
少し成長した雄太が女の子に振られてしまったシーン、思わず雄太〜〜(泣)ってなった。いつの間にか雄太のこと好きになってた。
菜月も薫も茜も雄太も徹も、それぞれ辛いなりに、みんなで励まし合いながら頑張りすぎず、生きていけたらいいなあ。ずっとみんなを応援したいなあ、と思わせてくれる本だった。
南綾子さんの本もっと色々読んでみようと思った。

0
2026年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ユニークで、でも悲しくて面白かった。

「結局、生きづらさなんてそう簡単に克服できないよな」
はっとした。死にたい、自分が話したいことはそれだったのだ。死にたい、それが言えなくて苦しかったのだ。たった四文字の言葉が言えなかった。

恋人も友だちもおらずミスだらけの奈月37歳、ハゲで性欲はあるが恋人のできない雄太29歳、不倫相手からセクハラと訴えられた薫45歳。順調な人生だったのに他人の時計を盗んで離婚する茜。

どの話も、「悩みを聞いてもらうのは家族とか恋人とか関係ない他人でもいいよ」と言われてる感じ。

奈月は家にいない父を引き止めるために母に兄も殴られたと嘘をつき兄は引きこもり保護施設へ、しかしそこで兄は暴力を受けてより籠るように。
癌で死ぬ母に会うが「あなたのこと誰が好きなの?」と言われ吹っ切る。デザインの勉強。
恋人ができかけたが振られる雄太。奈月の兄徹に指を握られることで自分の体を男女関係なく必要とされる喜びに気づく。掃除の会社起業。
薫は怖かった父が新聞の相談コーナーでコテンパンにやられ、娘の借金に猶予ができ家族に戻る。
茜は父から性被害に遭っていた。仲間に死にたいと言うことで前を向く。

「死にたい」と茜は言った。「生きていたくない、死にたい」
今日子は無言で茜の髪をなでている。奈月と雄太が近づいてきて、それぞれ左右からそっと手を握った。少し前に立つ薫がこちらを振り返って、つぶやいた。
「結局、生きづらさなんてそう簡単に克服できないよな」
そのとき、茜は思いがけない安らぎを感じている自分に気づいて、はっとした。死にたい、自分が話したいことはそれだったのだ。死にたい、それが言えなくて苦しかったのだ。たった四文字の言葉が言えなかった。でも今、言った。そして、生きづら会のメンバーたちは、否定もせず批判もせず、ただ静かに受け入れてくれた。いつもの金曜夜と同じように。
茜は数歩前に出る。そして膝に手をついて、いつかみんなで見たドラマの中の吉田栄作みたいに、朝日に向かって大声で叫んだ。
「死にたい、死にたいよー」


もしも、母と兄と父と、家族じゃなかったら。そうしたら、学校であったつらいこと、苦しいこと、どうでもいい失敗話、少し恥ずかしい恋愛話、そんなことを語れていたのだろうか。どうして家族というだけで、こんなにも難しくなってしまったんだろう。

友達、恋人、家族。いつか、その名前に似つかわしくない関係になってしまうときがくるかもしれない。だから必死に相手をつなぎとめようとして、苦しむ。名前さえ決めなければ、そんな苦しみも覚えずに済むということだろうか。そういう相手が一人でもいれば、孤独をそこまで恐れなくてもいいのだろうか。

0
2026年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何度いなくなりたい、消えたいって思ったんだろう
この本に出てくる人達のように人の輪に入れなくて
孤独や疎外感を感じたことがたくさんある

作中に
他人と本当の気持ちを分かち合うには、その前に、
自分自身とまっすぐ向き合わなければならない
と奈月が生きづら会を通して知った場面がある

自分の思考回路やモヤモヤと向き合うことで
自分が何に傷ついていて本当はどうしたいのか見えてくるから
相手に求める前にまずは自分と対話しないとな、と感じた

多分これからも死にたい、消えたいって思うことはあるしその思いは根強く私の心にあるんだろう
茜のように本当の自分やトラウマを探られたくなくて虚栄心で自分自身を防御してしまうこともあるかもしれない
生きづら会のように誰かに打ち明けてもいいだろうし
慰め合うだれかがいなくても自分が自分のことをわかってあげて受け止めるだけで少しだけ前を向けるかな、と思った

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

471 audible
湯船につかりながら、この後洗濯して家の片付けに。。やるべきことに押しつぶされそうになる。
わたし、死んだら楽になる?死にたいの?
けどwant to でよかったと。
must だとここにいなくてhave toなら死に方を考えちゃうよね。
なんて贅沢な悩みなんだろうと思い読み始めた本。

「生きづらさを克服しようの会」
男女4人が、自分たちの生きづらさを話し合う。お互いに受け止めるあえるような会を作る

これをやってしまったら、みんなにどんな目で見られちゃうんだろうけど、自分はこうなんだっていうのを誰かに話したい。他の人の目が怖くてなかなか自分のことを話すことができない。そんなに人が集まってテーマを決め話し合う。
私もある。特に学生の時は誰かにこんなことを言ったら影でこんなふうに言われてしまう。良いようには取られない。あの人はこんなこと言ってたよって思われて、どんどんどんどん自分が悪者になっていく評価が下がっていく。それが怖くて自分のことを話すことができない。
そんな気持ちにさせられた
けどこの会はテーマを決めて、自分の生きづらさを人に話せないことを一緒にシェアできている。こういう場所があるっていうのは、それだけで生きている価値があるんじゃなかろうか。そういう会を作れるこの人たちがちょっと羨ましい
私もそんな場所が欲しいなと思った。
生きづらさは克服てがないもしれないが生きていることに価値があってお互いに支え合えるのってやっぱりいいな

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2025年12月05日

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ネタバレ

年齢もあると思うが、決して今すぐの救いにはならない。だけど、いつか自分が救われるための一路を探す道標になるかもしれないと思った。

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初は性や恋愛系の話が多くてしんどかったけど、生きづらさで共有したい、繋がりたいという部分はとても伝わるものがあった。
人は強そうに見える人でも繋がりや共感、傾聴を求めているんだなと思う。
読む前は死にたい人が集まるのかなと思っていたけど、読んでみると生きづらさを積み重ねてきた人がモヤモヤを言語化して共有しさらに共同生活をする話だった。「死にたい」はその中でぼそっと出てくる本音だった。

まだ20代なので10年経って登場人物の年齢に近くなってからまた読みたい

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

インパクトのあるタイトルに反して、中身はそこまで重たくなく、わりとスラスラ読める。登場人物が抱える「生きづらさ」が現実味を帯びていてリアルだからこそ、少し気持ち悪いと感じる描写が多かった。ただ、「生きづら会」のように、自分の話を家族でも友人でも恋人でもない第三者に話し、反論なしに聞いてもらう、そういう居場所は誰しも必要かもしれないと思った。

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2025年11月30日

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