【感想・ネタバレ】死にたいって誰かに話したかったのレビュー

あらすじ

あたたかい家庭がほしいと願いながら恋人どころか友達もできず、職場では空回りしている奈月。この生きづらさを共有できる存在を求めて「生きづらさを克服しようの会」を一人で作る。すると、モテなさすぎて辛いと話す男性から参加希望の連絡がきて――。「普通」に生きられない男女が、現代社会を溺れかけながらもサバイブする姿に心震える長篇。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分は捻くれてるから本でも綺麗事というか綺麗に話をまとめられるとそんな現実にないよと悪態をついてしまう。
でもこの本はすごく現実的、でもなぜか辛くならない。本当に生きづらい人たちが集まって、どうしようもないと思うのに
やはり人は人に助けられるよなと痛感した。

時には楽観的な人も大事だけど
自分が辛いときにありきたりの言葉を言われると何も喋らないでくれと思ってしまう。
こうやってただ話を聞いて否定も肯定もしないってありがたいよなぁ。
共感もいらない、ただ生き辛さって克服なんてそうそうできないよね。そうそれに尽きる。

コミカルな部分もあってそれもすごくよかった。沁みた。

1
2025年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

471 audible
湯船につかりながら、この後洗濯して家の片付けに。。やるべきことに押しつぶされそうになる。
わたし、死んだら楽になる?死にたいの?
けどwant to でよかったと。
must だとここにいなくてhave toなら死に方を考えちゃうよね。
なんて贅沢な悩みなんだろうと思い読み始めた本。

「生きづらさを克服しようの会」
男女4人が、自分たちの生きづらさを話し合う。お互いに受け止めるあえるような会を作る

これをやってしまったら、みんなにどんな目で見られちゃうんだろうけど、自分はこうなんだっていうのを誰かに話したい。他の人の目が怖くてなかなか自分のことを話すことができない。そんなに人が集まってテーマを決め話し合う。
私もある。特に学生の時は誰かにこんなことを言ったら影でこんなふうに言われてしまう。良いようには取られない。あの人はこんなこと言ってたよって思われて、どんどんどんどん自分が悪者になっていく評価が下がっていく。それが怖くて自分のことを話すことができない。
そんな気持ちにさせられた
けどこの会はテーマを決めて、自分の生きづらさを人に話せないことを一緒にシェアできている。こういう場所があるっていうのは、それだけで生きている価値があるんじゃなかろうか。そういう会を作れるこの人たちがちょっと羨ましい
私もそんな場所が欲しいなと思った。
生きづらさは克服てがないもしれないが生きていることに価値があってお互いに支え合えるのってやっぱりいいな

0
2025年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

インパクトのあるタイトルに反して、中身はそこまで重たくなく、わりとスラスラ読める。登場人物が抱える「生きづらさ」が現実味を帯びていてリアルだからこそ、少し気持ち悪いと感じる描写が多かった。ただ、「生きづら会」のように、自分の話を家族でも友人でも恋人でもない第三者に話し、反論なしに聞いてもらう、そういう居場所は誰しも必要かもしれないと思った。

0
2025年11月30日

「小説」ランキング