あらすじ

セレスト・ゴールディングは幼いころに両親を亡くして以来、兄夫婦とその娘に苛められながらも健気に生き、星獣使いとなり活躍していたが、星獣を不当に扱ったといういわれなき罪で死刑に…だがなぜか幼いころに戻っていて!?全てを奪われたひとりの少女が己の「人生」を取り戻していく…異世界やり直し物語！

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個人的なメモを兼ねるヤツ

ネタバレ購入済み

絵も話も丁寧に描かれています。

ファンタジーな世界が舞台の人生やり直しモノです。お話としては、時間が巻き戻ったところから、ヘーゼルダインとの結婚を果たして新居に来るところまでです。

絵がまず素晴らしいです。マンガとしてももちろん、人物、星獣、背景や建物など、作品の世界観を丁寧に魅力的に描いています。特に、メインとなるセレストの表情というか感情表現が、すごく心の刺さります。初対面のヘーゼルダインと交渉している場面の緊張感ある表情と、最後の助けを求めるところ、あとは『はい』のところのまっすぐな瞳が好きです。あと、個人的には王太子の怪しさ満点な風貌が好きです。

話も、ストーリーの組み立てとセレストの心理描写がよく描かれていて、夢中にさせてくれます。この巻で特に好きな場面は初対面のヘーゼルダインとの交渉のところで、ヘーゼルダイン側にメリットがないというくだりからがとてもドキドキさせられました。その場面を含めて全体的にセレストのモノローグが多い印象がありますが、その中で彼女が何を大切にしたいのか、どう考えているのか、どうしていきたいのかがよく読み取れ、読者としてそれを応援したくなるようなお話でした。

ファンタジーな世界観でありながら、話も人物も丁寧に描かれていて入り込みやすい作品だと思いました。これから先のお話も楽しみです。