【感想・ネタバレ】なまなりさんのレビュー

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Posted by ブクログ

読み終わった後、背筋がぞぞぞとして、しばらくやまなかったです…。

本作の作者さんが原作の映像作品「怪談新耳袋」は大好きで、あらかた見尽くしたと思うのですが本を読んだのは初めてでした。
ごくフラットに体験者の話が書いてあって、それが逆に怖い。
でも、今日夜お風呂はいれないような怖さじゃなくって、ふいに思い出してはゾッとするような感じ。
きっとこの先の人生で度々思い出してしまうんだろうな。

お化けや幽霊が存在するか否か、そんなことはおいといて、ただこんなとてつもない怨念や因縁が実際にあったと言うことが、兎にも角にも恐ろしい。
なるべく穏便に生きていきたいと切に思う。

背筋をゾクゾクさせたい方には超オススメの一冊です。

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2023年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ドロッドロの因縁もの怪談、善良な女性をいじめた双子姉妹が家族もろとも酷い目にあいました」だけではない変な不気味さが好きで、2回読んだし多分また読むと思う。

中山さんの怪談狩りは何冊か読んでいて、「なまなりさん」もタイトルをどこかで見て印象に残っていたのが、今回格好良い表紙で出たので買った。

がらせの描写はそんなに詳しくなく、自分には割と時代がかった・浮世離れした展開に見えたので、さらっと読めて助かった。(第三者の語りをさらに著者が一部変更している構成なので、本当にものすごく酷いことをした・されたのかもしれない怖さもある)

気持ち悪いのがそのあとで、
姉妹のちょっと浮世離れしたやりようや「私たちは長く生きられない」と含みのあることを言っていたのに、憑き物が落ちたように普通の女の子として帰っていくところ、
心身健康で優しい女性が、尋常でない呪い方をして、自分の妹も巻き込んでいるところ、
姉妹の両親が「自分たちの血筋には因縁がある」と言っていたり、何より姉妹が生まれた時に起こった呪いじみた件のところ、

自分には、
あの姉妹はただ呪われて死んでいくためだけに、東京に出てきて女性をいじめて、女性はただあの家系を呪うためだけに、姉妹と関わって自分であんなことになって…という、
本人たちの恨みとか悪意より、ただ因縁の結果そうなるように決められていて、それであれだけのことが起きた、という話に見えた。

退魔師の人が、これ以上関係者に酷い目にあってほしくないとお祓いしつつ「こんなことしても駄目だ」のところは、そうだろうな…とここだけとても納得したのでちょっと面白かった。

因果応報というにはなんとなく気持ち悪い、不気味な印象のまま終わって、思ったよりずっと怖く面白く読んだ。

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2023年01月09日

Posted by ブクログ

怖い!怖すぎる、、、実話怪談ってことは実際起こった出来事なわけで…人間も恐ろしいし怨念も凄まじい、、、

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2023年01月03日

Posted by ブクログ

軽く読めて楽しめる1冊。





家の前にきて「ここは良くない」とか言うだけ言って帰ったおっさんほんと好き

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2023年11月27日

Posted by ブクログ

自分の死をもって凄まじい呪いをかけるその執念。姉妹は自業自得かと思いきやそんな単純な話ではなく、一族の歴史にまで遡る。祓う方も下手すれば命が危ないし、かなり危険な案件だった。これ、映画で観てみたい。

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2023年01月22日

Posted by ブクログ

どっちが悪いのか一目瞭然だけど、祓うひとには差別はないのかなとはちょっと思った。
呪いは自分に返ってくるのは本当なんだろう。
京都の貴船神社には実は行ったことがないのでそのうち行ってみたいと思います。

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2022年12月22日

Posted by ブクログ

文体は非常に読みやすくてスラスラと次に進んでいくが……実話という話がまたなんとも手を止めさせに来る。
人の執着心、怨嗟そんなじとりとした嫌ななにかを背筋に味わいたい人にはオススメの一冊。

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2022年12月22日

Posted by ブクログ

復刊したという情報を聞いて読みたくなってしまいました。

まさに人を呪わば穴二つ、自業自得ここに極まれり⋯といった感じ。どことなくもやーっとした終わり方が実話怪談らしくて好き。
白石晃士監督の「ノロイ」とか、ホラーモキュメンタリーが好きな方にもおすすめです。

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2024年03月22日

購入済み

呪い元がリーダーを作る話

ざっと読むと結構とっ散らかった感じの話だった。
実話であるということを考えると、沙代子は鬱になるような真面目で気弱な性格の被害者から一転した部分が説明されておらず、
「良いパートナーに恵まれた幸福な人生を諦めざるを得ない目に遭わされ、命懸けで怨敵を呪い殺す者に転換させられた」
「その時指揮をとったか近くで嘲笑ったのがカナエ」「姉妹(一家)のそれらの行動の全てが呪いによるもの」
みたいな想像をして、足りない部分を補完せざるを得ない。
鬱だと無力化してしまうが、転じて沙代子が攻撃的になるような引き金を引いたのだろう、納得のいく部分がぽっかりとない。

加害者姉妹は、それぞれに代々呪われた両親がおり、
元々兄となる筈の存在を呪いで喪っており、姉妹の出生時に「こいつらによってお前らは滅びるぞざまあ」的なことを呪い元から言われている。
自分たちを滅ぼすための呪いが更に強まるように操られ、目をつけたのが沙代子であり、
しかしその沙代子の出自や能力のポテンシャルについて一切言及がない。

そして代々力を持つような家系でもない、怪我で少し目覚めた程度の儚い力しかない退魔師(資格持ちなだけのほぼ一般人にしか見えない)も自滅。
そもそもが何で修行したり資格とったの?という謎。

呪い元の方々が強い仲間(道具)を作って引き込んでやり遂げた話、ということだけ分かる。
全体的に漠然としているのが実話怪談らしいけれど、漠然とし過ぎて「人を蠱にしたらいけない」という当たり前のことしか分からない。

一家は全滅して呪い元の皆さんの本懐は遂げられたのだし、読者としては沙代子は家族が幸福になることで自浄されていくことを望むが、
後書きから、下手に触ると障りのある話になっていることが匂わせられており、モヤッとするのも怪談師の定石の手っぽい。

様々な素材が揃っていて、話のポイントとなるような、決め手になるエピソードがなく、結局漠然としているまま一冊本ができるというのもすごい。
一気に読むほど好奇心は刺激されたが、その好奇心がひとつも消化されないのもすごい。
実話怪談系は仕方がないのか。取材者としては他に能力のある第三者を連れてきて解説してもらうとか、もう少し何かしてほしかった。

#シュール #じれったい

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

導入部を山中先生が直接話されてる動画がYOUTUBEにありますが、そちらの方が余程怖い気がします。
やはりあの人のお話ありきかなと。
文字にすると内容自体は恐ろしくてもやはり怖くはない。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

怖いか怖くないかと聞かれたら
ズバリ私は怖さは感じなかった。
しかし呪術は興味深い。
かけるのも、かけられるのも
どちらも嫌だけど。

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2024年02月03日

Posted by ブクログ

筆者が聞き取った話、ということなんだけど……実話ベースでこんなことがあったら生きていられん。序盤の発端もなかなか嫌なところを突いてくるが、後半で明かされていく裏の面も含めて考えると、日本土着の闇深い恐怖は、長くはない話ながら読み応えがある。しかしやはり本当にこんな話が実在するとなると恐ろし過ぎるので、脚色たっぷりということにしといて欲しい。

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2023年07月04日

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