あらすじ
いま快眠グッズが大ブームです。
それは取りも直さず、睡眠障害が国民病になっていることを表しています。
「長い時間横になっているのに、ぐっすり眠れなくてスッキリしない」
「時と場所を選ばず、突然とても眠くなる」
「最近いびきがひどいと言われる」
「病院で診察してもらったら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と言われた」・・・
こうした「睡眠難民」の日本人は、2200万人に及ぶとも言われ、
治療を要する睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人は900万人と推定されています。
SASは高血圧、心筋梗塞、がん、認知症など万病のもとであることがわかってきました。
そう、「いびき」を甘く見てはいけないのです。
翻って「快眠」は病と老化を遠ざけます。
著者は虎の門病院に「睡眠センター」を創設し、SAS改善に効果があるCPAP治療(詳細は本書で説明)を
日本で初めて導入でした睡眠障害治療の第一人者です。
また、健康保険でCPAP治療が出来るように各省庁に働きかけた医師でもあります。
そう、放っておくと大惨事を招きかねない睡眠時無呼吸症候群は、いまや保険で治せるのです。
著者は言いいます。「この本を読んで睡眠の大切さを実感し、睡眠障害を治し、健やかな人生を送って欲しい」
「良い睡眠」無くして「良い人生」はない!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「快眠力」を高める!
著:成井浩司
健康は寝ている間につくられる。
体だけでなく、心も健康でいるためには、よりよく眠る「快眠力」が不可欠である。快眠力が足りないと体力が衰えるばかりか、気持ちが前向きにならず、人生そのものが暗くなってしまう。
睡眠障害を繰り返していると、当然、十分な睡眠がとれない。眠りに満足できないと日中の活動が充実しないだけではなく、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などの命に関わる重大な疾患を引き起こすことがわかってきている。睡眠障害は、重大な国民病の一つといってよい。
本書の構成は以下の5章から成る。
①睡眠障害をあなどってはいけない
②睡眠障害は病気をつくる
③本当に怖い睡眠時無呼吸症候群
④いびきを放置してはいけない
⑤よい睡眠で若さと元気を取り戻す
寝る子は育つと言われているものの、睡眠は子どもに限らず大人にとって重要な時間となる。寝る時間が少ないが、悪ではなく、睡眠障害がもたらす他の病気や体調や調子といったなんとなくだるい等の生活レベルを左右する点に気を付けなければいけない。
ただ時間を確保するだけではなく、寝る環境やその時間帯や量、そして寝る前の習慣化や栄養やカフェイン等との関係、生きるために人類は寝るのではなく、寝るために生きる。良い睡眠と良い生活のサイクルの好循環の中に幸福があると言っても過言でhない。