あらすじ
鬼を祓い、人を呪う
星を観測し、暦をつくる
彼らは何者か
日本を裏で支えた異能の者たち、陰陽師の謎に迫る。
古代中国で生まれた易(えき)や陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)の考え方が日本にもたらされたのは六世紀のこと。
それが陰陽道(おんみょうどう)という思想となり、国政に取り入れられて「陰陽師」という存在を生んだ。
科学技術の乏しい時代、陰陽師は天文から災異を知った。暦をつくり、人々の生活を支配した。
明治時代に廃止されるまで、陰陽師は科学者であり呪術者だった。
陰陽師の歴史を辿るとき、それは同時に日本を知ることなのだと気付かされる。
もしかすると今の世にこそ 陰陽師が必要なのかもしれない――
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Posted by ブクログ
歴史に疎すぎて知らないことが沢山あったが
平安時代の方々は権力のために殺し合いをするが故に個人の呪い言うてみたり、神の祟り言うてみたり、遷都して逃げ回ってみたり
今日は縁起が悪いからあの方向には行けない、あれはしてはいけないなど
日々大変だったんだなぁと陰陽師を通してとても勉強になった
Posted by ブクログ
ファンタジー的な話や、運気を上げる方法!みたいなのじゃなくて、陰陽師がどういうふうに政治に取り入れられ、時の権力者と結びついたのか、といったことが解説されてて面白かった。見開きで1テーマなので隙間時間に少しずつ手軽に読めて良い。
Posted by ブクログ
事実として述べる部分と,ルーツのわかる内容となっているのが良かった。
安倍晴明のこと,蘆屋道満のこと。
物語の種がたくさん隠されている本になっていた。
占いは,政治,時代に影響を与えて来た。
改めて,霊界のことだったり,様々な神様の設定だったり,鬼門のルーツが知れたのが良かった。
鬼門は,勘違いから生まれたというところびっくりした。
Posted by ブクログ
陰陽師についてその歴史や関連項目等全般にわたりイラスト入りでまとめた本。一部疑問点もないわけではないが、一般教養として陰陽師・陰陽道を理解するのには有用な本ではなかろうか。ただ、「陰陽道にゆかりのある日本全国の神社」に大阪の安倍晴明神社が抜けているなど補足修正が必要な点もあるので、その辺は改訂が必要だとは思う。
Posted by ブクログ
聞いたことのある単語などもでてきて、こういう意味だったんだと興味深く読むことできた。
中国からはいってきたものが、日本に合わせた形で根づいたことがよくわかった。
図が多くて見やすかったが、話しが少し飛び飛びになって頭にはいっていきにくいとも感じた。