あらすじ
日向と周のクラスメイト・ハコちゃんに謎の怪異がとり憑いた!?
かしこいおろちさんが今こそ大・活・躍!!
そんな怪奇現象なんのその町も三十木谷きょうだいも色んなイベントに大騒ぎ!
祟り神は今日も全力ツッコミ中!
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最近この漫画を知って、もっと早く知っていれば!と後悔。
過去は悲惨過ぎるけど現在で幸せそうなダラさん見て嬉しい。それも過去頑張った十郎太、みつや協力した人々のお陰もあるね
Posted by ブクログ
この『令和のダラさん』への大好きが、ますます高まった(6)
コミカルだけどフザけすぎず、シリアスだけど重すぎず、グロテスクだけど凄惨すぎず。この絶妙なバランスの取れ方は凄い。
作品のクオリティで言えば、江口夏実先生の『出禁のモグラ』に匹敵しているのだから、もう、そろそろ、アニメ化して欲しいな、と真剣に願っている一方で、この『令和のダラさん』の良さが、アニメになった時、損なわれたらどうしようか、って不安も抱いている。
さすがに、作品名は挙げられないが、小説、漫画は神作、と評するに値しているのに、アニメになったら、予算などの都合で駄作と化した物は、それなりにあり、そこに『令和のダラさん』が入ってしまうのは勘弁してほしい訳である。
ぶっちゃけ、アニメ制作会社には詳しくないのだけど、もし、『令和のダラさん』がアニメ化するのなら、『化物語』のアニメを制作してくれた会社が引き受けて欲しいなぁ。
アニメに対する願望はさておき、この(6)でも、ダラさんと三十木谷姉弟のワチャワチャとした田舎での日常は楽しそうだった。
絆されているって言い方は、時に、弱くなったって意味合いに受け取られがちだけど、ダラさんの過去を考えると、これくらい、緩くなった方がイイ、と思うのは私だけじゃないはずだ。
また、この(6)では、表紙を飾っているおろちが、複雑っつーか、煩雑っつーか、まぁ、一周回ると、シンプルかつ自分本位な理由で活躍し、株を上げていた。人を呪わば穴二つ、この怖さをしっかりと教えてくれる、良いエピソードで、人気投票を行ったら、確実に上位に入りそうだ。
遠い昔に色々とあったっぽい、おろち改めヤカサは、これからも、人間の喧騒に巻き込まれ、見つからないようにコソコソと身を顰め、不安で心を擦り減らしながらも、何だかんだで、周が首を突っ込むトラブルを解決させられそうだな。
そんなヤサカに同情混じりの苦笑いを向けたくなる「雨傘」案件も推せるが、個人的に、この(6)で「おおっ」とテンションがブチ上がったのは、筆木先生と六十里先生の関係性に変化が生じ、ラブの予感が芽生えた第四十八怪。正直なとこ、私も今、ダラさんは縁結びの才はないでしょ、と言いたげな顔になってるだろうな。
この台詞を引用に選んだのは、ある意味、『令和のダラさん』の恐ろしさとおぞましさを、これでもかってくらい表現してるな、と感じたものだったので。
人間、やっぱり、相手の心を踏み躙る行いや、霊への敬意を払わずに弄んだりする行いをすべきじゃない。
そんな事をしたら、どれほど恐ろしい目に遭うか、をきちんと教えてくれる、この『令和のダラさん』、ホント、面白い。
『余計な事をしなければ、離れたくない、忘れられたくない、という妄執、憑くだけの呪いだった。時が傷心を癒し、お前への執着から離れる事で消えゆく呪いを、呪い移しをした上、もう一度、捨てた事、二重に呪いを穢したせいで、これを違うモノに変えたのはお前だ』(byヤサカ)
『顕現を解き、実体のない吾が喰らえるのは霊気のみ』
「ははは・・・なんともない・・・」
『時間は多少かかるが、すぐに、それも元に戻ろうよ』
「貧弱な霊のこけおどしか」
『だがなぁ、力が戻るまでのその間、お前の未熟な術でいいように使われた呪いや怨念が、ほうっておいてくれるといいなァ~?』(byヤサカ、三下術師)