\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本書はドゥテルテがフィリピンにもたらした変化について比較的好意的な視点から記述したドキュメンタリーである(学術的な文章ではない)。ドゥテルテは法や秩序さえ堅牢に守られていれば国は自然発展するという信念の下、麻薬戦争を進め、多数の麻薬密売人を殺害し、治安を回復させた。欧米的な人権尊重の思想からすれば批判されるべき点も多いが、人権よりも人命を尊重するその姿勢は、人類社会が抱えるある種の病に対する一つの指針となるべきものだろう。
本書でもう一つ勉強になった点は、独裁政治を敷いたF・マルコスの息子であるボンボンがなぜ2022年の大統領権で勝てたかについて、ドゥテルテが支持したからという点が、予想はしていたが、明確になった点であり、また次期大統領の最有力候補としてドゥテルテの娘サラの存在を知れたことである。