あらすじ
漫画家を目指す高校生の秋人(しゅうと)はある晩突然、不気味な「何か」に襲われる。直後、唯一の理解者の兄が行方不明に。兄を捜すべく訪れた奇妙な探偵事務所で秋人は、奇怪な存在「異形」を追っているという所員のメイとリズに出会う。リズの目には、秋人に取り憑く異形の影が映っていた。異形と兄の失踪、そしてリズたちが追うある人物。全てが繋がったとき、驚愕の展開を迎える! 第42回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<読者賞>受賞作。
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Posted by ブクログ
イカさんが好きすぎて、他キャラが自分の中では霞んでしまった。
ラストにぶっ飛んだ見せ場あったし。
すっかり愛花ちゃんの尻に敷かれているのもいい。
愛花ちゃん、イカと出会うまでが本当にえげつない扱いを受けていたので。
寧ろこの二人の話をもっと読みたかった。
異形と呼ばれる奇怪な存在に関わる事件を解決していく一応探偵もの。
ただ脳筋なメイといい子すぎな気弱なリズ、どちらの行動にもあまり共感できず、ティーン組二人も行動が偏りすぎていて、おいおいと思うほど。
異形の事件がどう終結するのか、それは派手で面白かった一方、メイン4人のキャラは上記のように振り切っているので、好き嫌いが割れそうだなと感じた。
前述のイカさんや愛花ちゃん、ボスの方がよほど共感できた。
あと、お兄さんの件は結局あれで終わりでいいのかなとも思ってしまった。
あそこまで引っ張っておいて、本人そのものは見つからないままなのか(生死は分かるが、帰ってはこない)