【感想・ネタバレ】クラウドエンジニアの教科書のレビュー

あらすじ

本書はクラウドを学ぶ際に一番最初に読むのに適した本を目指して執筆しました。クラウドサービスについて一通り説明をしているのはもちろんのこと、他の本では省かれるような周辺知識でも、初学者が知っておくべきことについてはきちんと盛り込んで丁寧に説明するよう心掛けました。

クラウドについて書かれた本は山ほどありますが、他の多くの本ではクラウドのすべてのサービスや機能を網羅的に説明しようとするあまり、クラウドの概要や学び方について理解してもらうための本というよりはベンダーのマニュアルやカタログのような本になってしまっているように感じます。本書では網羅性よりは初学者にとって特に大事な事象に関してわかりやすさに重きをおいて執筆しているため、クラウドのすべてのサービスや機能を紹介しきれているわけではありません。その代わりクラウドの世界観や最初のとっかかりを知るための本としては他のどの本よりも優れていると自負しています。

本書では世界3大クラウドであるAWS(Amazon Web Services)、Azure(Microsoft Azure)、およびGCP(Google Cloud Platform)をできるだけ公平に扱って執筆しました。各社クラウドの違いについて知りたいという方も本書は適していると思います。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

AWS、Azure、GCPの比較など。
クラウドってどんな感じなのかなと興味があって読みましたが、そもそものインフラ知識がないので何となくしか把握できませんでした(笑)
でも、これから実際にクラウドを使っていこうという方にはオススメできるくらい、わかりやすい説明だったと思います。

0
2024年09月05日

Posted by ブクログ

単に3つのクラウドベンダの機能を比較するだけかと思っていたが、想像以上に読みやすく分かりやすく、学びとしてとても良かった。

クラウドの基礎知識から、AWSを中心に具体的な使い方(手順)も適宜紹介していて「教科書」の何恥じぬ一冊。クラウドエンジニアの目指す方向性、や資格の一覧などもある点からベンダ紹介に留まらないことが伺えて好印象。

AWS、GCP、Azureそれぞれに用語や癖や出来ることの多少の差異はあるものの、基本的なつくりや実現可能なことはほぼ一致しているので、具体的にどのような用途で使うかや、どのようなレガシー資産があるかによって選ぶ形となるだろう。

金銭的にどれが優位か、というのははっきりとは選べない。というのは、金額体系がことなるからと、使う用途によって計算方法が全然変わってくるからである。

そういうわけでも、どれを選んだらよいかというベストアンサーは「使う人による」であって、クラウドエンジニアとしてはこの辺のインフラ導入の要件定義~基本設計が出来るスキル・知見が要となってくるだろう。

個人的には特にチャプター09のInfrastracture as Code(IaC)部分がとても有益だった。

IaCに関してはまだ全く触れたことがなかったので新規の知識だったが、かなり理解できた。

本書内では「手動とInfrastracture as Codeでのインフラ構成管理の違い」と銘打って比較解説がなされているが、手動でのインフラ構成管理=ドキュメントによる管理、となっているため確かに差は明白だろう。

自分は構成管理としてChefを2年弱やった経験があるのでIaCの仕組みにはこういった構成管理ツールに非常に近しいものを感じた。バージョン管理がGitなどのVCSと連携して使用可能な点が非常に魅力的。Terraformぜひ使ってみたい。

Ansibleはまだ使ったことないが、Gitとの連携とかあるのだろうか。別途調べてみる。

0
2024年03月24日

「IT・コンピュータ」ランキング