あらすじ
九州の静かな港町で叔母と暮らす17歳の少女、岩戸鈴芽。
ある日の登校中、美しい青年とすれ違った鈴芽は、「扉を探してるんだ」という彼を追って、山中の廃墟へと辿りつく。
しかしそこにあったのは、崩壊から取り残されたように、ぽつんとたたずむ古ぼけた白い扉だけ。
何かに引き寄せられるように、鈴芽はその扉に手を伸ばすが……。
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。
―――星と、夕陽と、朝の空と。
迷い込んだその場所には、すべての時間が溶けあったような、空があった―――
不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。
新海誠監督が自ら執筆した、原作小説!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
映画を観てから小説を読んだけど、読んでよかったと思ったし、また映画を観たくなるな。
映画であれはどういう意味なんだろう?と思っていた箇所が多々あって小説を読むと、なるほど!ってなった。
特にすずめが日記を黒塗りにしたところ。映画ではなんで?って思ってたけど、小説を読んで泣きそうになった...
後日談をもっと読みたかったよーーー
Posted by ブクログ
実は映画をまだ見たことがなかったけど、気になっていたので読みました。丁度、今週の金曜ロードショーはすずめの戸締まりなのでみたいと思う。面白いし、感動できる。最後にでてくるあの日とは私はこの日なんだなと自分なりに解釈しています。すごく面白かった!
Posted by ブクログ
私は幼少期に震災を経験していて、今まで、震災に関連した書籍を読んだことはなかったのですが、この本を映画で知り、新海誠監督や声優を務めた松村北斗さんや神木隆之介さんのファンだったので、映画を鑑賞したあと、この書籍を購入しました。震災を軸にした作品ですが、新海誠さんの表現する繊細な人と人とのコミュニケーションや心情が書かれていて、あまり重たくならず、しかしながら、日常の暖かさを感じられるとても良い作品だと感じました。また、すずめの戸締りに登場する個性豊かな登場人物も作品に彩りを添えていると思いました。
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すごく気になってたんよ!映画みんな見たっていうし、なんか賞もとったし、もう絶対面白いんだろう、って思ってた。もうすぐ、金曜ロードでやるから、先に読もうと思ったの。ふんす!(鼻息)
<こっから感想>
戸締りってなんのだろう!って思ってたんだけど、最終的にわかってスッキリしたよ。(スッキリしなければ異常だね)ダイジンが敵だと思って心の中で「可愛いけどやっちゃいけない事があるんだよう、ダイジン!」って思ってた。最後、敵じゃないのを知って、恥ずかしくなったよ。(わぁー、私とすずめ達の早ちとりでしたかーっ\(//∇//)\)ってね。
日本の地震をミミズがやってるって捉えてるのが面白いよねぇ。^_−☆すごい想像力!うん!
それでね、最初すずめが夢を見ているってところでさ、そこはなんと幼き頃母を探しに、ミミズのいる世界に迷っちゃったーっていうシーンだったんね。最後に全部繋がると、ファーッ!ってなるよねぇ。╰(*´︶`*)╯私それになったんよ。
*ଘ( •ᴗ•)༳࿐͙°⑅*✩*⋆¸¸.*わはー
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映画みてて、小説もよみたくて公開したときに買った小説。
すずめの気持ちの変化がおおきく、映画じゃないのに映画をみてるように情景がうかんできた。
Posted by ブクログ
この物語はすずめが失ったものを取り戻す物語。実際は失ったように見えていただけで、失ってなどいなかったけど。そのことに気がついたから常世で幼き日のすずめと邂逅した時に「あなたは、光の中で大人になっていく」という言葉が出たのだと思う。本作は、物語中ではすずめが何かを失うということはないが、過去の出来事にずっと囚われ続けていて、そこから抜け出せずにいる為、どこか自分を蔑ろにしてしまうすずめの痛々しさを感じたし、草太にも似たようなものを感じられた。「大事な仕事は、人の目に見えない方がいい」という言葉は、草太の性格を象徴するものだと思う。似たもの同士だ。
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映画館でもみた作品。とにかく僕はダイジンに感情移入していた。
前半と後半で、全然違う物語になっていると感じた。物語の終盤になってから前半を思い出すと、遠い昔のことに思える感じ。物語の中で流れる一週間が、読者である自分にとってもとても濃く感じられた。
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ページを捲る手が止まらなくって、
気づいたらお家時間の1日で
読み終わってました。
新海誠さんの小説は
いつもワクワクします。
大事なことをしながら旅するのって
本当に憧れる。
いつかワクワクする旅してみたい。
Posted by ブクログ
映画の前に読もうと思って買いました。
読みやすい割には内容が意外と重かったかなと。
映画の中では分からなかった細かな心理描写が丁寧でした。
幼い鈴芽に何があったのか。
ラスト数十ページで泣きました。
映画を見たあとでも、小説として楽しめました。
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映画公開当時、劇場で観た後すぐ買って読み始めた記憶があります。けれど映画で内容知ってるから、読むペースも上がらず、そこから積み本になってまして、今年の初めから読み直して、更に途中読めてない期間とかあって、ようやく読み終えました。
2年ぐらい経つと細かい部分は忘れてるんですけど、文章読んでると意外と映像が思い浮かんできました。一回映像で見てるから当然かもですが……
旅しながら色んなところ巡って行く話は好きなので、今回の話も結構好きでした。
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新海誠監督の手によるノベライズ。映画を先に観ていたので、思い出しながら読み進めた。宮崎に住む女子高生、鈴芽は一人の男に出会う。草太は廃墟であの世と繋がる扉を封印する「閉じ師」。要石に変えられた草太を元に戻すため、鈴芽は旅に出る。新海監督らしく語彙や形容詞をふんだんに使い、感覚などをうまく表現しているが鈴芽の恋愛的な感情の描き方は微妙。母親への想いや環の鈴芽への想いは秀逸に描けているが、監督自身が娘を持つ親だからだろう。男性キャラクターの話し方や感情は申し分ないが…。映画をそのまま小説化しているので、どちらだけでも十分楽しめる。
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新海さんの世界観がこういうことだというのがよく分かる一冊でした。
映画作品の方が情景が分かりやすく、活字だけで自分の頭の中で描写を想像するのが難しい部分も多かったです。
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映画を見て、小説も購入しました。
文章はちょっと気になるところもありましたが、映画の追体験のような感じで、映画を見た人なら楽しめる小説だと思いました。
映画を見たときは、どうして「戸締まり」というタイトルにしたんだろう?閉じ師が出てくるからかな?としか思っていなかったのですが、このお話は、全体を通して主人公のすずめが、自分の人生のひとつの区切りとして、自分の中にある1つの扉を閉めて、新しい道に進んでいくということを意味しているのかなと小説として文章になることで考えることができるようになりました。
扉を閉めるというと何かが終わるようなイメージが強いですが、それは外の世界に歩みを進めていくという意味もあると思います。扉を閉めるのと開けるのは違う動作のようで、同じ動作なのかもしれません。
すずめが新しい世界に「いってきます」をするために必要な「おかえりなさい」=戸締まりをする作品なのかなと感じました。
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2022年公開の新海誠監督の「すずめの戸締まり」の小説版。映画の内容を掘り下げる、または補完するための小説版です。日本全土を巻き込むような災厄に立ち向かう話ですが、基本的には岩戸鈴芽と宗像草太、2人の個人的な関係に収束するところは、いつもの新海作品だなと感じました。また、一方で東日本大震災とどう向き合うかという大きなテーマもあり、読者は鈴芽の目を通して大震災に向き合い考えることになります。多くの人との出会いや震災当日の記憶に向かい合うことで前へ進むことが出来た鈴芽の姿が感動的でした。
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すずめの戸締まりの展示展があったから
急に読みたくなってきた
映像は見たことがあってとてもよかった。
小説にはすずめの心情が細かく書かれていた。
サクサクと読めた。
1日大切にして、思い切り楽しんでいこうと改めて思った。
過去が辛くても前に向くことが大切であることを学んだ。
また読み直そう。
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映画のノベライズは好きでよく買うのですが、読みやすい文章でサクッと読めました。観終わった映画を脳内再生しつつ読み進めるのが楽しかったです。観落としていた出来事や、曖昧だった鈴芽の心情が分かって良かったです。
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映画を見ないままだったが、話題作なので遅ればせながら読んでみた。
東日本大震災という重いテーマをファンタジーにして爽やかに描き切るのは見事。
幼い頃に震災で母を失い言葉にできない心のわだかまりを、高校生になった少女が自分を探しにいく成長物語。
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映画を見る前に小説を読みました。
映画が始まり気になってはいましたが小説を読んでから観ようと思い読みましたがまぁ…あまり好きにはなれなかった話しでした。
好きになれなかったポイントとしてはよく理解ができなかったことだと思います。
内容が内容なだけに理解が追いつかず?が浮かぶことが多かったです。
小説を読んだ後に映画も観ましたがやっぱりなんで?って疑問に思うところもありやっぱり好きにはなれないなぁと感じました。
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新海誠監督の小説は初めて読みましたが、小説というよりは脚本のようなとても率直でストレートな文体でした。読みやすくはありますが、濃厚な小説のように装飾が多い文体を好む方には向かないかも。
映画では語ることが出来ない匂いやすずめたちの心情が、細かく書いてあります。映画を見たあとなら、この時こう思っていたんだというのがわかります。ラストのセリフはグッときました。そうだね、あの時、誰もが言うはずだった言葉だよね、と。
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毎度のことながら、文体が好みではない。主語の配置や現代のSNSのような「本」として少しだらしない話法。ちなみに実際のSNSにおいてはその書き方が醍醐味でもあるのだし、それに意味を込めていることもあるので、それはそれとして私は好きである。
しかし、「君の名は」から始まる日本古来の信仰などに取材して作り上げた独特の世界観にはやはり興奮した。日本のことをもっと学びたいと思わせる作品だった。
Posted by ブクログ
映画も観たけど小説も読みたくなり
あの日の事は忘れられない、忘れちゃいけない災害
わからないうちに常世にお母さんを探しに来てしまったすずめを未来のすずめが大事な椅子と共に常世から出してあげる
顔はしっかり憶えてなかったけどソウタに見覚えがある気がするなんてあの日の事が忘れられないんだなぁと
ダイジンとサダイジンのやり取りや環さんの葛藤等想いやられる事がいっぱいな話しだ
Posted by ブクログ
映画を見たことはなく、小説で初めて作品に出会いました。頭の中で想像するだけだと、そこまでのめりこめず、きっと映画で見ればスムーズに入り込めるのかな、とお持った作品でした。君の名は。も映像で見てすごく好きだったのでいつかこの作品も映画でみようと思った。
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映画を追想できて面白かった。映画を見た時と同じ気持ちになった。チカとの出会いとか、ダイジンの本心とかが好き。ただ、文章は平坦で笑ったりとかはなかった。
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前に一度映画を見たことがあったのだが、その時は気にならなかった、少し強引に話を進めるところが少し気になった。(宮崎から船に乗って旅立つシーンとか)終盤の展開には既に映画を視聴してたとはいえ、かなり心が躍った。文章が読みやすく、それ故テンポが早く感じやすいのもいい。ただ、美しい情景とか、少し強引な話の進め方の部分などはやはり映画の方が見ていて楽しかったと思う。もし小説だけ読んで、映画を見てないという人がいたら是非映画の方も見てほしい
Posted by ブクログ
映画でダイジンの件が納得できなかったので、救いを求めて小説へ。
すずめの内省が少し見えたのでそこはよかった。でもやっぱり、最後の方にもう一度、ダイジンたちに想いを馳せるシーンが欲しかったなぁ。
Posted by ブクログ
当たり前ではあるけれどストーリーは映画と一緒。違う点を上げればすずめの過去が少し深掘りされたことと内情がわかりやすかったところ。特に小説はほぼ完全にすずめ視点で話が進むので、事細かな内情描写も書かれているけれど、半分資料化するくらまで情報が書いてあるので、ほとんど映画と一緒に見る用に作ってあると思う。
純粋にすずめの戸締まりという物語の感想を言うなら、結構面白かった(というよりも趣深い)。この話で一番印象に残るのは東日本大震災を取り扱ったことだ。あれから10年経ったわけであるけれど、未だにその傷跡は日本に残っているし全然センシティブな話題である。これには賛否両論色々あるけれども、それでも圧倒的に人気が出ているのは、明確に東日本大震災について言及していないことと地震というものについてただ訪れてしまうものとしか描いていないからだろう。すずめの戸締まりの話の中では地震はみみずという意志を持たない穢れの集合体が引き起こしており、それが常世から現実へと出てくるのを防ぐために、日本の二箇所に要石を設置することで常世と現世を区別している。そしてその要石というのは神様であり、人は平穏な生活を送るために神の恩恵を受けいている状態だ。そして神様はみみずを抑えてあげている一方で、なら人間(すずめと草太)はどうしているのか、みみずという脅威に対処し自身の過去を乗り越えているのだ。これは勝手な解釈であるけれども、この話には地震の被災者に向かっての励ましを込めているのではないかと感じる。常世が人によって見え方が異なっており、すずめの場合は被災時の故郷だったのはすずめの心はまだその時に囚われているからではないのか。最後に子供の頃のすずめと成長したすずめが出会ったのは未来とは希望であり、そしてみみずという脅威を対処することで、人は悲しい過去も乗り越えられると伝えたかったのではないかとこの作品を読んで感じた。