あらすじ
命の寿命を色で感じ取ってしまう女子高生の藤木六華はある夜、春風歩と名乗る青年と出会う。
夜の散歩が趣味だという彼は誰もが持つはずの命の色を持たず、そんな歩の不思議な雰囲気に六華は興味を持ち惹かれていく。
だがある日、町で見かけた彼はいつもと様子が違った。六華のことを覚えておらず、青色の命を纏い自分を“翔”だと告げ――。
やがて明らかになる、歩の切なく残酷な秘密。それを知ったうえで、二人は限りある時間で奇跡のような恋をする。
感情タグBEST3
読了後、このお話を思い出す度に、しばらく胸が締め付けられる思いでした。(私の場合、心身ともに)
静寂の中、就寝時にベッドで横になっている時、
心臓の音が聴こえると、もうそれだけで悲しくなった。
この幸せが続かないことも、恋の終わりが必ずやってくることも分かっている、せつない恋のお話です。
だけど、こんな恋愛ができた六華がうらやましいなと
本当に思う。
きょうだい愛、家族愛にもあふれている。
若葉さんの近況も興味があるし、六華のその後も知りたいなぁと思う。
六華がいつかまた、素敵な恋をしていたら良いな。
紙媒体も購入したい。そばには『銀河鉄道の夜』を置いて。
あと、無性にカップラーメンが食べたくなったり、映画がすごく見たくなる、そんな一冊です。