【感想・ネタバレ】動機のデザイン 現場の人とデザイナーがいっしょに歩む共創のプロセスのレビュー

あらすじ

現場の当事者が主体者に変わるためのプロセスモデルを全解説

変化の激しい時代において「デザイン」は、専門家だけで進めるものではなくなってきています。著者は、長年にわたりデザイナーとして参画した地場産業や地域振興など「小さな現場」の仕事で、より本質的で力強い成果につなげようと模索する中から、このことを実感してきました。

「小さな現場」でデザインが求められるのは、変化が求められるときです。それには従来の、専門家による「カタチのデザイン」と、カタチの軸となる「価値のデザイン」だけでは不十分だと著者は考えました。個人事業主や地域コミュニティのメンバーなど、すべての現場の担い手がデザインを専門家任せにせず、共に参加し「自分ごと」にできれば、状況は大きく変わるのではないでしょうか。現場の当事者がデザインの「主体者」となることでデザインが活き、現場が活き、その総体として企業や地域に持続的な活気が生まれます。

本書は、すべての「小さな現場」に向けて、当事者の内にある「動機」を引き出す「動機のデザイン」について、ステップごとに詳しく紹介し、それぞれの現場で活かしてもらうことを目指します。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

デザインというと本書で言うところの「カタチ」や「価値」はイメージとして思いつきやすいけど、そこに「動機のデザイン」という概念を入れるのはなるほどなと思った。

また「当事者」と「主体者」という考え方もとてもしっくりきた。何かしらの現場を通じた活動に対するプロセスのあり方として勉強になる。

0
2024年11月06日

Posted by ブクログ

課題を自分ごととして捉えられれば、自然と心も体も動いていく。そのための準備や仕掛け、問いかけも含め、リアルタイムで感じ取りながら、ギリギリまで自分(専門性)を出さず、自分ごとの課題に取り組めるように仕掛けていく様子がすごく伝わりました。一緒に体験し、その場の雰囲気や流れを肌で感じとることがいかに大事かが書かれています。勇気が出る本でした。

0
2023年01月23日

Posted by ブクログ

基本的にめちゃくちゃ賛成。自分の場合は、「動線をデザインする」という表現を使っている。

やってみないとわからないというところは確かにそう思うし、著者にとっても動機のデザインがうまくいかない場面があるというのは勇気づけられる。

目次を振り返って、自分でもいろいろやっているつもりなのに、結果が出ていないということは何か大事なことを見落としているのかもしれない。

もう何度かこの本を振り返りながらチームビルディングなどやっていきたいと思いました。

0
2022年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本のここがオススメ

「小さな課題だから、小さな動機を引き出すことができます。やってみようかなと思う」「いちばん避けたいのは停滞であり、あきらめです。小さくても何かを動かすこと。そこからしか変化は生まれません。小さい動きこそが、大きな動きへの第一歩です」

0
2024年07月16日

「趣味・実用」ランキング