あらすじ
辺境伯アルフレッドと期限付きの契約結婚をしたフローラ。秘密を共有したことで、距離が縮まり、互いに惹かれ合っていく二人。意を決したアルフレッドが想いを伝えようとした矢先、魔獣が出現する。アルフレッドは討伐のため北の砦へと出陣するが、魔獣は砦を越え、フローラの居る城へと迫って――!?
一方、フローラを虐げていた父シルドラン伯爵は投資詐欺に遭い、困窮した家令がアルフレッドを頼ろうと動き出すが……。
感情タグBEST3
中途半端に終わっていた1巻でしたが完結した感じです。
辺境伯が自分の気持ちに気づき邁進した結果、良い意味で1巻とは別人。
もっとモタモタするかと思ったけれど、良かったです。
後半はあれよあれよという間に数年が経ちましたが、
公式に完結となっていないところをみるとまだ何かあるのかな?
とても素敵なお話
とても面白く読みました!
ヒーローとヒロインがお互いに惹かれていく様が、ゆっくりと丁寧に書かれていて、それだけに二人が初めて結ばれる夜の誓いの言葉のシーンは涙が出ました。
番外編はそれぞれの人物の過去の回想があり、そういう背景があってのヒロインへの仕打ちなのね、と新たな視点が加わって物語に奥行きを感じました。
未来に向けた希望や明るさを感じさせる終わり方も素敵でした。
本編で匂わせ程度だった義母のその後は、番外編でも記述は無し。
ざまぁ具合を読んでみたかったけど、番外編では未来に明るさを感じさせる人しか登場しないことを考えると、まぁ察してというところなのかな。
本編はもちろん、ヒーローとヒロインを取り巻く人物の番外編まで含めて、心が晴れるようなお話でした。
ハッピーエンド
主役二人が無事結ばれて、その後も幸せな様子にはホッとしました。彼女の前向きさにも、辺境伯の真面目さにも安心安定の信頼感があって何よりです。
ただ、副官のカイン卿の恋が切なくて気の毒です…これこら彼はずっと諦めた人のそばで、主人に仕えていかなくてはならないかと思うと暗澹たる気分になりそうです。