あらすじ
実家じまいで大赤字を出した松本明子さんが、
3人の専門家に聞いた――!
これから実家じまいをする人に必ず役立つ
知っておきべき&やっておくべき”こと!!
両親が数十年前に建てた念願のマイホーム。
現在は、みなさんが独立されて、
故郷に親御さんだけが住まわれている、
ゆくゆくは実家に住む人が誰もいなくなってしまう、
そんな状況ではないでしょうか?
とはいえ、日々忙しい中で、
頭の片隅に実家の後始末への心配はあっても、
現実の対処は先延ばしになってしまっている……
という方も多いでしょう。
しかし、そうして先延ばしにした結果、
タレントの松本明子さんは、
●空き家になった実家の維持費:約1800万円
にもかかわらず、
●売却時の初回査定額:約200万円
という大赤字を実際に出してしまったのです。
では、少子高齢化で空き家となる実家がますます増える中で、
これから実家じまいに取り組む方は、どうしたらよいのか――?
実家じまい体験者の松本明子さんが、
「あの時どうすればよかったのか?」
「これから取り組む人の注意すべきことは何なのか?」etc.を
【空き家の専門家】【家財整理の専門家】【墓じまいの専門家】
に質問して、教えてもらいました。
少しとっつきにくいテーマですが、
これから避けては通れないことばかり……。
松本さんと一緒に、初歩から
実家じまいについて、学んでみませんか?
―――――――――――――――――――――――――――
こんな人は、いますぐこの本で
実家じまいの情報を知ってください!
●地方出身で、実家には老親が一人暮らしをしている●親が亡くなっても、誰も実家に住む予定がない●実家は貸せばいい、売ればいいと軽く考えている●実家の財産の相続税にいくらかかるかを知らない●家財整理やデジタル遺品に潜む問題に気づいていない●遠方の故郷に先祖代々のお墓がある●改葬にかかる費用や手続きの仕方がわからない●実家やお墓の管理でトラブルの火種を抱えている
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
実用的内容でもあり分かりやすかった。
再読したい。
1. 概要
テーマは、高齢化する親の家と財産、お墓を如何に円満かつ現実的に「しまう」か。目的は、他人事ではない「実家じまい」問題を具体的なエピソードと費用感をもって可視化し、読者に早期の準備と心構えを促すこと。
2. 核心ポイント
「きれい事では済まない」現実: 遺品整理や不用品処分は、思い出や情感が絡み、想像以上に時間と費用(数百万円単位)がかかるという過酷な現実を、自身の「大赤字」体験を通して伝える。
「プロの力」を借りる重要性: 独力での処理は困難。行政書士、司法書士、遺品整理業者、僧侶など、各分野の専門家に早期から相談し、役割と費用を理解することが結局は近道であると説く。
「モノ」より「思い出」と「情報」: 物理的な片付け以上に、親から資産や権利書、家族の歴史に関する「情報」を聞き取っておくこと、そして形のない「思い出」を如何に受け継ぐかが本質的な課題であることを示唆。
4. 実践的アクション
親と「終活」の会話を始める: 本書をきっかけに、資産、権利書、葬儀やお墓の希望など、重たい話題を話し合う第一歩を踏み出す。本書を見せるのも有効。
実家の「資産マップ」作成: 帰省した際などに、親の了解を得て、預金通帳、不動産権利書、保険証券などの重要書類の有無と保管場所を確認し、リスト化する。
業者リサーチと相場把握: いざという時に慌てないよう、地元の遺品整理業者や不用品回収業者の相場を事前にリサーチし、信頼できる業者を見極める目を養う。
====================
2. 核心ポイント
•実体験に基づく失敗談と教訓: 松本明子氏自身が実家じまいで直面した20トンものゴミの処分や1800万円もの維持費といった具体的な失敗談を赤裸々に語り、そこから得られた教訓を共有することで、読者が同じ過ちを繰り返さないよう警鐘を鳴らす。
•専門家による実践的なアドバイス: 家財整理、不動産処分、お墓じまいなど、各分野の専門家が具体的な手続きや費用、注意点について解説。法律や税金に関する知識も網羅されている。
•「実家じまい」の全体像を把握: 実家じまいを構成する様々な要素(家財整理、不動産売却・解体、お墓じまい、相続など)を体系的に理解し、計画的に進めるためのロードマップを提供する。
•親世代と子世代のコミュニケーションの重要性: 実家じまいを円滑に進めるためには、親と子の間で事前に話し合い、意思疎通を図ることが不可欠であることを強調。
3. 読むべきポイント
•松本明子氏の「大赤字」体験談の章: 具体的な費用や労力が詳細に語られており、実家じまいの現実的な側面を理解する上で非常に重要。自身の状況と照らし合わせながら、潜在的なリスクを把握する。
•各専門家による解説部分: 不動産、家財整理、お墓、相続など、それぞれの専門家が具体的な手続きや法的な側面、費用について解説しているため、実務的な知識を得る上で必読。特に、自身が直面している課題に関連する章は重点的に読むべき。
4. 実践的アクション
•早めの情報収集と計画: 実家じまいは時間と費用がかかるため、親が元気なうちから情報収集を始め、専門家への相談も含めて早めに計画を立てる。エンディングノートの活用も検討する。
•親とのコミュニケーション: 親の意向を尊重しつつ、実家じまいに関する話し合いを始める。財産や思い出の品の整理、お墓の承継など、デリケートな問題についてもオープンに話し合う機会を設ける。
•専門家の活用: 不動産売却、家財整理、お墓じまいなど、自分たちだけでは難しいと感じる部分は、迷わず専門家(不動産業者、遺品整理業者、石材店、弁護士、税理士など)に相談し、適切なサポートを受ける。
6. 注意点
•感情的な側面: 実家じまいは単なる物理的な作業だけでなく、親との思い出や家族の歴史が詰まった場所を整理する感情的な側面も大きい。精神的な負担も考慮し、無理のない範囲で進めることが重要。
•地域による制度や慣習の違い: 不動産やお墓に関する制度、慣習は地域によって異なる場合があるため、本書の内容を参考にしつつ、必ず居住地の自治体や専門機関に確認することが必要。
=============
* **2. 核心ポイント**
* **先延ばしは最大のリスク**: 実家じまいは放置するほど費用と手間がかさみ、精神的負担も増大する。「親が元気なうちに話し合う」ことが最も重要であると警鐘を鳴らす。
* **リアルな費用と期間**: 著者が実際に体験した「25年、費用1800万円」という生々しい数字が、問題の深刻さを物語っている。
* **業者選びの重要性**: 遺品整理、解体、不動産売却など、各段階で信頼できる専門業者を見極めることが、トラブル回避と費用削減の鍵。相見積もりの重要性を強調。
* **家だけでなく墓も課題**: 家の処分と並行して「墓じまい」も大きな課題となる。手続きの煩雑さや親族との合意形成など、事前に知るべきことが多い。
* **モノとの向き合い方**: 思い出の品と不用品の線引きは難しいが、「1年以上使っていないもの」など、自分なりのルールを決めて割り切る勇気も必要。
* **3. 読むべきポイント**
* **巻末の「実家じまいチェックリスト」「専門家リスト」**: 本書で得た知識を元に、自分の状況に合わせて「次の一歩」を踏み出すための実用的なツール。この部分だけでも価値が高い。
* **第3章「『実家じまい』にかかった費用、全公開!」**: 実際にかかった費用の内訳が赤裸々に公開されており、実家じまいの予算感を具体的に掴むことができる。計画を立てる上で非常に参考になる。
* **4. 実践的アクション**
* 本書をきっかけに、「この本読んだんだけど…」と親に切り出し、実家の将来について話す機会を持つ。
* 帰省した際に、まずは物置や押し入れなど、明らかに不要な物が溜まっている場所から少しずつ片付けを始めてみる。
* 実家のある市区町村の「空き家相談窓口」や、遺品整理、解体業者の情報をインターネットで調べてリストアップしておく。
=============
Posted by ブクログ
松本明子の高松市の実家片付け物語 テレビ番組でも放送
25年間 1,800万円!
・空き家バンク登録自体は無料 賃貸はまず無理
・パスワード、銀行口座帳 プリントして個人情報保護シールを貼り保管
・特定空き家になると、固定資産税1/6 都市計画税1/3に減免される。管理しないとご破算に
・地域の空き家の数を調べる方法 〇〇町空き家 比較するとわかりやすい
・背の高い庭木 10m以上 木こりに依頼 高額
・既存不適格住宅 再建築出来なくてもリフォームは可能
・費用を負担してまで相続放棄をする人間は少ない
・自治体はまず建物の寄付を受け入れない
・親が認知症などを発症すると 相続まで売却出来ない
・片付けは非効率を避ける為時計回りで一方向で作業する
・親戚が墓を継げないので仕方なく墓の引っ越しをするというストーリーを作る
・
Posted by ブクログ
空き家となった実家を始末するまで25年間で総額1800万円もかかってしまった著者の実体験を紹介すると共に、適切な実家/家財や遺品/墓の整理・処分の方法について専門家にうかがう。
特に興味深かったのは墓じまいについての章。墓石の移転は現実的ではないこと、簡単そうな散骨にも必要な手順手続きがあること、遺骨が「ゆうパック」でのみ郵送可能(国内限定、損害賠償対象外)であること等、初めて知ることばかりだった。
Posted by ブクログ
著者は売却ができた。それまでのメンテナンス費用、とんでもなく高い!一つの実家じまい方法として読んだ。著者の奮闘記、読みやすく書かれていた。サクサク読めた。
この国の空き家問題、これからも増えてきそうである、
著者のように実家を綺麗にして売却は、私みたいな手取り16万の低所得者には厳しい解決方法だった。
現在、施設にいる母方の祖母の家と、亡くなった叔父の一軒家の2軒が今空き家となっている。2軒とも、ど田舎で買い手はつかないだろう。
しかも、祖母の家は商店兼家屋のボロ屋敷、叔父も離婚してゴミ屋敷になり数年後に他界。
祖母が亡くなれば母が2軒の不動産を受け取る。母はきっと相続放棄とか面倒だと言い、固定資産税やらすべて支払っていくと思う。
母が亡くなったら、私に全てのしかかる。今の生活でギリギリなのに、固定資産税、維持費や墓代を払えば私は生活できなくなる。
リフォームして売りたいんじゃない。
どうにかして手放したい。できれば相続放棄をしたいのだ。