あらすじ
美貌だが虚ろな人生を送ってきた倖生(ゆきお)は、
知り合いから「割のいい仕事」に誘われる。
それは「犬」として顧客に派遣されるサービスだった。
性的なものだろうと思い込んでいたが、
顧客の轡田(くつわだ)は、倖生に本物の犬として振る舞うことを要求する。
初めのうちは屈辱的な命令に従えなかったものの、
忍耐強く躾けられ、いつしか轡田の犬でいることに
奇妙な充足感を得るようになる倖生――。
歪んだ純愛の行きつく先は……。刺激的BL。
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Posted by ブクログ
純度の高い愛とはこれか、と久しぶりにしっかりとしたBL読めて最高でした。
電車で読むには周りに見られてないからドキドキな描写もあったけど笑
電車でついつい泣きそうになっちゃうようなシーンもあったり、いままでの育成環境などもあり、どん底も見てきた若者が犬になって、愛されることを知って、素直に全力で愛されるユキちゃんといろんなしがらみに縛られる愛の深い轡田さん…よかったぁ。
モデルになってからの話も見たかったなぁ…。
今回特に身体描写が素敵すぎました。
Posted by ブクログ
人を犬として飼う?と、読みはじめた当初は違和感というか嫌悪感みたいなものを感じましたが、読み進めていくと、むしろ犬と飼い主として過ごしている姿をすっかり微笑ましく思い読んでいました。
倖生の犬としての適応力の高さ、従順さ、それに付随する背景。人が犬?とか思ってたけど、受け入れてました。倖生、むしろいい子…。
そして、倖生の激しく愛を欲する姿に何度か涙しました。
登場人物の生い立ちや状況が不幸で愛が枯渇しているようなお話は色々あるかと思いますが、ここまで愛が欲しい!!と全身で叫んでいるような登場人物は、私が読んだ中ではなかなかなかったです。
最後は、普通にラブラブ年の差BLですが、なんか、もー良かったね。。割れ蓋に綴じ蓋とは、まさにこの2人のことだな、と感じました。
それと、BLで良きアドバイスをしてくれるのは、いつも当て馬にならない賢い女友達な気がする…。
Posted by ブクログ
控えめに言って最高だった…もうなにこれ好き…徐々に犬になる倖生と飼い主の轡田のこの犬と飼い主になって、そしてまたその形を変えていく姿に、途中からこれは止められなくなっちゃった…
ラストにはにまにまで、ここまで見守れたことに幸せ感じた。最高…。
ふたりはどう見ても共依存でしかないのだけれど、そんな人に出会えてよかったねよかったねと幸せなシーンなのに涙が浮かんでしまった。
ラスト手前の二人の会話めっちゃよかった…轡田めちゃくちゃ拗らせてるのに相手の幸せ願うとかなんだもう…終始じくじくもだもだしたからこその、最後が好きすぎる。
Posted by ブクログ
やっぱり名作です。何度読んでもいいです。大好きです。切なくてエロティックで幸せで胸がいっぱいになります。
荒んでて最初は反発してた倖生が健気でかわいくなっていくのがたまらないです。はまっていくほど陶酔していって、それがまたエロスで、愛に変わっていく過程がいいです。轡田の気持ちが分からなくて、轡田を想うがあまりにとんでもない行動にでたり…愛に飢えてたふたりが切なくて、愛おしい。
永遠の昨日もでしたがこちらも加筆部分がもうほんといい…。分量としては少ないのですが幸せ倍増。倖生はこんなに愛されてたし愛されてるって涙でました。
母親のいい思い出がほんの少しだけど、あったのが分かってよかった。こんな素敵な名前をあたえてもらえた倖生が愛されてなかったわけないって思ってたので。ただそういう生き方しかできなかった母親だったけど…
旧版もこちらの文庫版も大切に本棚にしまって、萌えとほんわか幸せを摂取したい時に取り出して読みたい。大好きな作品です。
前に交渉人の榎田尤利先生100冊記念特別版で30の倖生と轡田が出てきたけど、その後はどうなってるんだろう?ワンコになって甘えたりしてるのかな。とか考えてましたがそこまでは書かれませんでした。でも大満足。