あらすじ
舞踏会で最初に第一王子と踊るのは、婚約者のユリアナの役目――だったのに。皆が注目している会場で第一王子から婚約破棄を言い渡されてしまう。
しかも第一王子は、異世界からやってきた聖女と結婚すると言い、ユリアナを恐ろしい噂のある魔物の森の領主『悪魔公爵』に嫁がせるというのだ。
伯爵令嬢であるユリアナは十人並みの容姿であるが、魔法使いが貴重とされるこの世界に強力な魔力をもって魔法使いとして生まれた稀有な存在だった。ただし、三年前に第一王子の命を救うために魔法が使えなくなっていた。
その時の褒賞として国王から王子との婚約を推し進められてしまう。周囲からはユリアナのような平凡な女が第一王子の婚約者になったと妬まれ、ついには何者かに屋敷を放火されて家族までをも失ってしまった。
「私にはもう、何もないわ…」と、第一王子に言われた通り魔物の森を収めている『悪魔公爵』に嫁いだユリアナ。しかし、そこで待っていたのは、悪魔どころか気高い獣のような凛としたオーラを持つ見目麗しい男性で、しかも指折りの大魔法使いだった。
穏やかに進む生活の中、次々と起こる事件、そして明かされていく真実。婚約破棄の真実とは――。
『婚約破棄からはじまる幸せの物語 ～魔法使い夫婦は永遠を誓う～【完全版】2』には「第二章 穏やかな日々と残酷な現実 八 お互いの誤解が解けるとき」～「番外編 結婚十年目の新婚旅行 四」までを収録
感情タグBEST3
素敵なカップル
ヒーローとヒロインの二人共が、素敵なカップルです。ヒーローはヒロインを溺愛…いいですね！
ヒロインが魔物になりかけていた精霊を諦めずに助け、可愛い白いフワフワに戻れて良かったです♪
二人の子供達の一人でも、ヒロインの様に”特別”を持って生まれたら良かったな〜…残念！
幸せな読後感
お互いを知り、勘違いにも気付いて、名実ともに夫婦になって。それからの2人は本当にお互いを大切にしていて、読んでて幸せになりました。未来を語るクラウス。語れるようになった、ですね。
聖女タエの正体とか、領地に関わる真実とか、最初の設定を覆してくるのにはびっくりしたし、感心しました。"研究"はこれからも続いていく、と。今わかっている事が全てではない、っていう感覚はリアルだなぁ。
良かったー
みんな幸せになって良かった。幸せに至るまでのハラハラも良かった。聖女が主人公でない、という設定も面白かった。続編出ないかなあ
