【感想・ネタバレ】MILGRAM2 正当な善なる殺人のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ミルグラムの小説第二弾、
前回の第一弾の続編となっていた。
前作で赦された統知が次の看守エスになっていた。
今回は看守、囚人含めて記憶を皆有している状態で、キーワードとなるのが「正当な善なる殺人」だった。
深く、考えさせられる。
ミルグラムは「人を裁く」のではなく「罪を裁く」場所。
司法においてヒトゴロシはあってはならないことではあるけれど、そこに理由が、正当な善であるという理由が付与された場合本当にそれはあってはならないことなのか、と。 
これを読んでいると、現在進行しているミルグラムのコトコはまさにこの正義同盟の体現者なのではないかと。思わずにはいられない。

世の中には法で裁けない悪がいる。
そいつらはじゃぁ一体誰か裁くのか? 
作中に出てきた記者もその一人。
人の人生を確実に壊したけれど、直接手を下した訳じゃない、ただ「記事を書いただけ」
記事を読んだだけの大多数にとっては悪にならないが、それによって日常を奪われ不幸にされた当事者からしたら巨悪の根源であり裁かれるべき存在となる。

本書のテーマである「正当な善なる殺人」
興味深く、考えさせられるものだったので
これからのミルグラムにも期待したい。
第3弾あると嬉しい。

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2024年03月10日

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