あらすじ
東京にある美術大学に進学したものの、都会での生活で自らの限界を迎え「熱」を失っていた間宮宗助。大学3年の夏休みに、亡くなった親戚の葬儀のため都会から逃げるように海沿いの田舎町――七登町へと辿り着く。そこには、事故で両親を失い、天涯孤独の身となってしまった少女・九谷唯奈がいた。
「お父さんとお母さんの喫茶店はあたしが継ぐって決めてたの……あたしの夢を守ってよ、宗にぃ……!」
記憶よりも大きくなった中学生の従妹と出会い、かつて交わした約束を思い出した宗助。幼き頃の思い出が残る喫茶店で、唯奈とともにこの夏を過ごすことになり――大人と子供の恋が、今ここで動き出す。【電子限定!書き下ろし特典つき】
感情タグBEST3
この作者さんの過去作、表紙だけを並べてみると、この作品だけ異色なのか…。
東京で夢破れ掛けの大学生・間宮宗助が、自らの感情に気付いた時には諦めざるを得なかったおばさん(叔母)夫婦の葬儀の為に訪れた地で、中学生の従妹・九谷唯奈が不本意な諦めを迫られていたところへ、思惑は違っても徐々に徐々に、そして深く関わってしまうお話。
大学3年生と中学2年生、4~5年後だったら普通の恋愛作品として読めたかも知れませんが、現在の倫理観の中では何とももどかしい…。
宗助の休学の明ける来春でも、唯奈は未だ中3。厳しい現実を思うと…。
Posted by ブクログ
1冊。ツカサさん初の、SFやファンタジー要素の無い純粋現代物です。舞台は北陸の沿岸部の町"七登"。海水浴が出来る海岸が有って冬は雪に覆われるところ。日差しは強いけど海岸沿いの地の海風の涼しさが感じられる作品でした。
ホストのバイトをしている主人公が最初ホストテクで女の子に語るところが面白かった。それが昔の女友達に全く通用しなかったところも二人の複雑な関係性が見えて良かったです。
話は一応しめられた感じだけど、この先の色んな女の子とのトラブルとかも味わってみたいと思いました。
しかし主人公のイラストがやけにイケメンでラノベに合わないと思ったらホストだったとは。イケメンキザチャラ男の主人公ってあまり知らない