あらすじ
バカばっかりやってきた、最高の親友。買い物、映画、カラオケ、ファミレス、ゲーセン……エトセトラ、エトセトラ。夏には山を越えてホタルを見に行き、秋には駅前でストリートライブもやった。――叶うことなら今と変わらない五人組のままでいたいと願っていた。それぞれが濁った感情を内に秘めたまま。輝かしい青春に浸るふりをしながら。
純也と秘密の恋愛関係を結んでしまった夜瑠。何も知らずに夜瑠に恋を伝えようとする新太郎。新太郎に協力するふりをしながら己の恋の成就をたくらむ火乃子。不穏な空気に孤独感を深める青嵐。そしてすべてが破局に向かおうとする中、ただ一人純也だけは元の関係に戻るために抗おうとしていた。
秘密の恋の物語、完結編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
僕は夜瑠の綺麗すぎる心を読みたくてこの作品を読んできた。
たまに針のように他人の拒絶する、それは自分を守るじゃなく、必ず他人を守るためのもの。
最後の「これから返事」のところで心臓はち切れると思った。
実際、その友達にも優しい心できっと愛をむけてんだろうな。と思ったらやっぱり感情が入り込みすぎてこころがきゅーっとしちゃった。他人のために身を引く、そんなこと俺にはできないや。
これからも心が疲れた時に繰り返し、繰り返し読みたい作品。
Posted by ブクログ
恋と友情の間で葛藤する高校生男女の姿を描いた青春物語の完結編。誰もが悪くそして誰も悪くない。それぞれが思い描く恋愛と友情の形があり、純粋に各々の「情」に従って行動した彼らが至った先に待つのは、誰もが傷つくという結末でした。でも、それで良いのです。本シリーズにおいて折に触れ言及される「歪んだ形でまっすぐ大人になる子ども達」の姿がそのように描かれたということなのです。思春期の少年少女は純粋ゆえに痛みを知り、傷つくことを繰り返して大人になるのは真理。友情と愛情のどちらの意味でも純粋な愛を描いた作品でした。傑作。