あらすじ
バカばっかりやってきた、最高の親友。買い物、映画、カラオケ、ファミレス、ゲーセン……エトセトラ、エトセトラ。夏には山を越えてホタルを見に行き、秋には駅前でストリートライブもやった。――叶うことなら今と変わらない五人組のままでいたいと願っていた。それぞれが濁った感情を内に秘めたまま。輝かしい青春に浸るふりをしながら。
純也と秘密の恋愛関係を結んでしまった夜瑠。何も知らずに夜瑠に恋を伝えようとする新太郎。新太郎に協力するふりをしながら己の恋の成就をたくらむ火乃子。不穏な空気に孤独感を深める青嵐。そしてすべてが破局に向かおうとする中、ただ一人純也だけは元の関係に戻るために抗おうとしていた。
秘密の恋の物語、完結編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
僕は夜瑠の綺麗すぎる心を読みたくてこの作品を読んできた。
たまに針のように他人の拒絶する、それは自分を守るじゃなく、必ず他人を守るためのもの。
最後の「これから返事」のところで心臓はち切れると思った。
実際、その友達にも優しい心できっと愛をむけてんだろうな。と思ったらやっぱり感情が入り込みすぎてこころがきゅーっとしちゃった。他人のために身を引く、そんなこと俺にはできないや。
これからも心が疲れた時に繰り返し、繰り返し読みたい作品。