あらすじ
純也、青嵐、新太郎の男三人は中学時代からの付き合い。高校に進学してからは、夜瑠と火乃子の女子二人が加わった。もうずっと昔からの馴染みのような温度感。そんな親友五人組の関係は、夏が過ぎた今でも何一つ変わってない。
そう、少なくとも表面上は。
純也と恋仲になることを望む夜瑠。そして夜瑠を魅力的に思いながらもその気持ちに応え切れない純也。そして火乃子までもが秘めていた気持ちを膨らませ、純也と距離を縮めようとする。
季節は秋。文化祭に向けてそれぞれの活動を始める五人。そんな青春を過ごす中で、甘い毒はひっそりと進行していく。
これは、秘密で後ろめたくて、誰にも言えない裏切りの物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
仲良い5人。彼らの関係性は一度崩れ始めたら、もう元には戻らない。
前巻に引き続き背徳感満載。三角関係以上に複雑なグループ内恋愛を、成嶋夜瑠という不思議なスパイスを用いて書き上げた作品で、とても面白かったです。
物語の一貫したテーマは「秘密」だと思うのですが、その「秘密」を用いて主人公の心を絡め取ろうとする数々の描写は中々のものでした。
ラストは既に決まっているとのことで、そこまで読めるのを大いに楽しみにしています。
Posted by ブクログ
何かを犠牲にしないと何も得られないというのは、恋愛にも当てはまるのか。
火乃子の大胆な性格にも驚いた。
ちょくちょく文中に後のことを後悔するような描写もあるし、これは、次巻で荒れそうな予感。