あらすじ
東京新聞朝刊一面のコラム「筆洗」を2009年8月から4年間担当したのが現・社会部長の瀬口晴義氏。日本社会はこの間まさに激動期だった。
1000本弱に及ぶ「筆洗」原稿の中から本人が厳選し、東日本大震災を原点とし、現政権や保守層から“左傾新聞"と疎まれながら一貫して変わらぬその記述を採録する。
主な採録原稿
〇天皇の政治利用 〇東日本大震災マグニチュード9の衝撃 〇「FUKUSHIMA」の刻印 〇地震の後には戦争がやってくる 〇自衛隊が“日陰者"であり続ける国家の幸福 〇「国を愛せ」と国が言う 〇「集団的自衛権」まやかし戦争に荷担の危うさ 〇坂本一家殺害事件から20年、オウム真理教と日本社会 〇憲法は国民が国家権力を縛る道具 〇高倉健の忍ぶ人生 全156編
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Posted by ブクログ
東京新聞の朝刊名物コラムから抜粋されたもの。
こうやってまとめられていると読みやすいし、時代の流れも把握できる。私も新聞読まないとな…と痛感。
・日本の官僚はずる賢い。一見わかりにくい法律や行政文書の中に書かれた短い文言を拡大解釈するなど簡単なこと。復興予算を無関係なものに使った。核融合エネルギーの研究費、調査捕鯨事業、東京の国立競技場の補修…など。
・iPS細胞U(人工多能性幹細胞)の山中伸弥さんの好きな言葉「塞翁が馬」。50歳での栄誉。挫折の連続だった。臨床医から基礎研究の道を志す。人類の夢への一歩。全身の筋肉が衰える筋萎縮性側索硬化症(ALS)や筋ジストロフィーなどの治療、不妊症の原因解明などに期待が高まる。京都マラソンでの感想を条件に寄付を呼びかけ、1100万円が集まった。