【感想・ネタバレ】n回目の恋の結び方のレビュー

あらすじ

魔法のiらんど大賞2020 小説大賞<キャラクター小説 特別賞>受賞作。
一途に恋する幼馴染×不器用女子のじれキュンオフィスラブ!

ソフトウェア開発会社でSEとして働く27歳の鎧塚凪(よろいづか・なぎ)は、30代を目前に焦るも恋愛はご無沙汰気味。
チームリーダーとして仕事に奮闘するものの、理不尽な壁にぶつかることも多い毎日。
そんなある日、会社でのトラブルをきっかけに、20数年来の幼馴染で同僚の結城圭吾(ゆうき・けいご)との距離が急接近する。
天才的エンジニアで、明るく人望も厚く、おまけに顔も良くて気の合う相手。
でも単なる家族ぐるみの腐れ縁だと思っていた――のは凪だけで、実は圭吾は凪への片想いを拗らせ続けてきたのだ。

ついに幼馴染の先に動き始める関係、けれど凪のあるトラウマが2人の未来に試練をもたらして……。
近すぎるからこそ、素直に言えない想いがある。
じれったい大人たちのドラマティックラブストーリー!

(受賞時「再帰的オーバーフロー」より改題)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

凪さん、モテモテである。
モテモテなんだけど、それら好意に全く気が付いていなかったために、随分遠回りする羽目に。
まああるキャラの好意については、気付かなくても仕方ないとはいえ。
(代わりに圭吾が色々大変な目に遭う)
凪がいないと生きていけないとなるほど思われる彼女、激しく羨ましい。
これが誇張ではなく、本当に圭吾は彼女がいないと生きていけないから。
生きていけないゆえに、時々暴走しすぎてやらかすが。
……とりま、仕事関係とはいえ監視アプリはまずいと思うぞ。

二人の仕事がSEなので、お仕事ものとしても読める。
序盤は特に凪に恋愛色がないので、お仕事ものの匂いが強い。
いるよね、害悪にしかならない上司。

色々あって一応両想いになってからの後半戦は、凪のトラウマにも触れる重い展開に。
仕事と私、どちらを取るのではないが、自分の存在が相手のキャリアアップの足枷になるのは確かに辛い。
それがまたプロポーズを受け入れた後に発覚するのが痛かった。
圭吾は凪のためなら自分のキャリアなぞ簡単に蹴るからなあ。
でも圭吾の凄さを凪は知っているので、そこを自分のせいで潰したくない。
これ、圭吾の決断を受け入れたところで、凪にとっては一生引きずるトラウマになるよね。
そこをどう乗り越えるのか。
ここで行動に移して、かつ結果を出してくるのが凪の凄いところである。
その結末は、ぜひ本編にて。
ちゃんと幸せいっぱいなラストを読めるので、安心して凪の決断をお楽しみください。

0
2022年02月13日

「小説」ランキング