あらすじ
【『魔法少女まどか☆マギカ』新房昭之監督 推薦!】
【未来をかけた、衝撃の魔法少女ゲーム第2巻】
バッドエンドを回避するため、ノゾミが用意した二周目の世界。
ここでホノカがやるべきことは二つ。
一つは、母である高坂花翠と、父・椎名月人の仲を深め、自分の生まれる未来を確定させること。
もう一つは、この世界に潜伏する、前回の黒幕を探し出し、消し去ること。バグは形を変え、日常に潜んでいる……。
一周目のアドバンテージを生かし、しばし平穏な日常を甘受するホノカ。懐かしい母との再会、そして変わらない父の存在。
だが、些細なズレから物語はレールを外れ、軋みを上げ始め、そして少女を全く知らない結末へと導いていく――。
予測不可能。疾走の第二レース、開始。
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Posted by ブクログ
パイセン本。
予想を覆す巧みな構成と知的な緊張感が光る作品でした。可憐なタイトルの印象とは裏腹に、タイムリープとミステリーが緻密に絡み合い、物語に深みとスピード感を与えています。前作から張り巡らされた伏線が丁寧に回収されており、読後には強い満足感が残りました。キャラクターたちの心理や選択が繊細に描かれている点も秀逸で、読者に深い余韻を与えます。シリーズ完結編としての完成度も高く、土橋作品の真骨頂とも言える一冊です。
特に、物語の核心に迫る終盤の展開は圧巻で、論理性とドラマ性が見事に融合しています。物語を読み進めるごとに「考えさせられる面白さ」が積み重なり、エンタメと知的好奇心が同時に満たされる読書体験となりました。